
重曹は掃除や料理など、家事にも使えると聞いたことがありませんか?
しかし、聞いたことがあっても「その具体的な使い方や効果がわからない」ということもありますよね。
そこでこの記事では、重曹を活用方法を4パターンに分けて解説します。どれも簡単にできるので、気になるポイントだけでもチェックしてみてください!
【重曹の活用術】4パターンの活用方法

まずは簡単に、重曹の活用方法4パターンを紹介します。
活用方法 | 内容 |
水回りの掃除 | 手垢や皮脂、油汚れなどの掃除に効果的 |
料理の下ごしらえ | 魚のぬめり取りや肉を柔らかくする効果に期待できる |
部屋の消臭 | 靴や生ごみ、部屋の消臭に効果的 |
洗濯での効果アップ | 通常の洗濯よりも洗浄力アップに期待 |
【重曹の活用術】重曹の性質

酸性を中和
弱アルカリ性の重曹は酸性の汚れを中和できます。中和された汚れは中性へと性質が変化し、取れやすくなります。
また、この中和反応は臭いに対しても有効です。例えば、汗や生ごみの腐敗臭など、いわゆる「酸っぱい臭い」なども中和して消臭する効果に期待できます。
一方、アルカリ性の汚れや臭いは重曹では落とせません。具体的に、どの汚れが酸性、アルカリ性なのかをチェックしてみましょう。
酸性の汚れ・臭い |
キッチンの油汚れ |
手垢 | |
お風呂場や洗面所の皮脂汚れ | |
タバコのヤニ | |
汗や腐敗臭などの臭い | |
アルカリ性の汚れ・臭い |
トイレの黄ばみ |
キッチンやお風呂場の水垢 | |
お風呂場の石鹸垢 | |
トイレの臭い |
タンパク質を分解
重曹は肉類に含まれるたんぱく質を分解して、肉自体を柔らかくできます。事前の下準備は必要ですが、多くの肉料理に活用可能です。
注意点として、食べ物に重曹を使う際は、必ず食用のものを選びましょう。掃除用として売られている重曹は汚れを落としやすいよう、他の成分が含まれている可能性があります。
研磨作用
重曹の粒子には、研磨作用があります。イメージとしてはクレンザーのような役割ができます。また、粒子が細かいため、研磨するものを傷つけにくいことも特徴です。
水に溶かさず、粉のまま重曹でこすることにより、汚れやぬめりなどを落とす効果に期待できます。
【重曹の活用術】4つの活用方法

重曹を使って掃除する際は、重曹の性質やどんな汚れを落とせるのかを理解しておきましょう。
水回りの掃除
キッチン(コンロ、電子レンジ、換気扇)やお風呂、洗面所など水回りの掃除には重曹がおすすめです。
やり方は簡単で、重曹の粉をスポンジなどに振りかけてから水で湿らせ、掃除する箇所をこするだけです。なかなか汚れが取れない場合は、お湯を使うとより効果的に落とせます。
ガスコンロの五徳や換気扇の頑固な油汚れは、重曹水に浸け置きしましょう。重曹水はお湯200mlに対し、重曹大さじ1杯程度を溶かして作ります。重曹水の中に1~2時間程度、浸け置きしておくだけで汚れが浮いてきます。
また、重曹は水回りだけでなく、部屋のさまざまな箇所を掃除できます。以下のリンクもチェックしてみてくださいね!
重曹水はスプレーボトルなどに入れておくと、手軽に掃除へ活用できます。気になるポイントへスプレーしてこするだけで、汚れをより落としやすくなります。
ただし、あまり日持ちはしないので、2~3日程度を目安に中身を入れ替えましょう。
重曹(食用)を使った料理テクニック
重曹(食用)は肉や魚、インスタント麺などに使うことができます。
肉料理への活用
料理に使う肉を重曹水に浸しておくと、より柔らかく仕上げることができます。
やり方は、水250ccに重曹小さじ1を混ぜた重曹水へ肉を浸けておきます。30分程度浸けたてから、水気をしっかり取って完了です。
とんかつやステーキなど、分厚い肉を使った料理に活用してみましょう。
重曹を適用量以上に入れてしまうと、苦みが強くなる恐れがあります。どうしても不安な場合は、しっかり拭き取る、水洗いするなど重曹を落としてから料理することをおすすめします。
魚料理への活用
重曹を魚料理の下ごしらえに使うと、効果的にぬめりを落とすことができます。
やり方は簡単で、重曹を魚全体にまぶし、水で洗い落とすだけです。重曹は苦みの原因になるので、しっかり洗い落としましょう。
インスタント麺への活用
重曹をインスタント麺に使うと、生麺のような食感になります。
やり方は、まずインスタント麺を茹でる際に、水500ccに対して小さじ1/2程度の重曹を入れます。茹で上がったら麺をザルに移し、お湯か水で洗って完了です。
重曹の入ったお湯をそのままスープに使うと、苦みが残る可能性があるので注意しましょう。
重曹でスッキリ消臭
重曹を使えば、リビングやキッチンなどを消臭するアイテムとしても活用できます。
リビングの消臭
リビングの場合、カーテンやソファ、カーペットなど布類の消臭に重曹を活用できます。重曹水を使う、重曹を振りかける、重曹を設置するの3パターンの方法を見ていきましょう。
重曹水を使った消臭
消臭のために使う重曹水は、水200mlに重曹小さじ2を入れて作ります。この重曹水をカーテンやソファ、カーペットなどに吹き付けます。
重曹を多く入れすぎると、乾燥したあとに白い粉が残ってしまいます。重曹は適切な量を守りましょう。
重曹をそのまま振りかける
重曹はそのまま振りかけて放置しておくだけでも、消臭効果を発揮します。
方法は簡単で、重曹をソファやカーペットに振りかけて一晩放置しておくだけです。終わった後は掃除機ですべて綺麗に吸い取りましょう。
重曹を設置する
重曹をビンなどへ入れ、そのまま設置するだけで空間の消臭効果に期待できます。消臭効果を発揮するのは2~3カ月程度です。それ以降は掃除に活用してみましょう。
設置する際は、空気のこもりやすい場所がおすすめです。例えば、冷蔵庫や靴箱、収納スペースなどがあります。重曹がこぼれるのが心配な人は、ビンに通気性のあるもので蓋をしても問題ありません。
ビンは口の大きいものがおすすめです。重曹が空気に触れやすいようなビンを使用しましょう。また、重曹の中にアロマオイルやハッカ油などを数滴たらしておくと、ほんのり良い香りも楽しめます。
キッチンの消臭
キッチンの場合、三角コーナーや排水口、ゴミ箱などの消臭に重曹を使ってみましょう。
使い方は、気になるところに重曹を振りかけるだけです。30分~1時間程放置して、三角コーナーや排水口の場合はすべて洗い流しましょう。気になる箇所へ重曹を覆うよう、たっぷり振りかけるのがコツです。
重曹で洗濯効果をアップ
洗濯で重曹を使うメリット
洗濯する際、重曹を使うメリットは大きく3つあります。
1つ目は、弱アルカリ性の重曹が酸性の汚れを中和して落としてくれることです。普段使っている洗剤だけではうまく落とせない、皮脂や食べこぼしなどの油汚れには重曹を使ってみましょう。
2つ目は、重曹の消臭効果です。酸性の汚が発する臭い(酸っぱい臭い)を重曹が消臭してくれます。体を動かしてよく汗をかく人におすすめですよ。
3つ目は、重曹による洗濯槽の掃除です。洗濯槽には衣類についた汚れが少しづつ蓄積していきます。重曹を混ぜて洗濯することにより、洗濯槽内にある食べカスや皮脂汚れなども落とす効果に期待できます。
洗濯に重曹を使う方法
用意するのは、重曹(1カップ)といつも使っている洗濯用洗剤です。
重曹を使う際は、洗濯用洗剤と重曹を洗濯機の中へ入れます。重曹と洗剤を先に水へ溶かしてから、洗濯物を投入します。
重曹が溶けきっていない状態で洗濯ものを入れてしまうと、重曹がだまになって衣類に付着する可能性があるので注意しましょう。また、洗濯機のモードはいつも通りでも問題ありません。
重曹がうまく溶けない場合は、お湯を使ってみましょう。また、重曹の量が多すぎると溶けきらないので、1カップ以上は控えなければなりません。
まとめ
重曹は掃除や料理、消臭、洗濯など幅広い家事に活躍するアイテムです。うまく使えば、家事に必要な費用を抑えることもできます。
ただし、適用量を間違えると逆効果になる恐れもあります。シーンに合わせて、適切な量を使いましょう。