【初めての1人暮らし】引越し完了までの準備と3つの注意点

【初めての1人暮らし】引越し完了までの準備と3つの注意点
1人暮らしの準備

初めての1人暮らしでは、わからないことも多いのではないでしょうか。お金のことや部屋の探し方、手続きなど、事前に行う準備はいくつもあります。あらかじめ把握しておかないと、バタバタと忙しくなったり、部屋選びで後悔してしまったりします。

この記事では、初めて1人暮らしをスタートさせる人に向けて、引越しが完了するまでに行う準備と、注意点について紹介します。

【初めての1人暮らし】引越し完了までの準備

引越しの準備

初めての1人暮らしでは、まず引越し完了までの流れを把握しておきましょう。

引越し完了までの流れと準備期間の目安

まずは、引越しが完了するまでの一連の流れを見ていきましょう。

準備期間の目安準備の流れ一覧
1日程度・住むエリアを決める
・住む部屋の条件を決める
・引っ越すまでのスケジュールを決める
1日~1週間程度・不動産屋で物件を探す
・内見する
・連帯保証人を探す
・住みたい部屋の候補を絞る
3日~1週間程度・部屋を決めて入居の申し込みをする
・契約する
1週間程度・ガス会社や電力会社と契約する
・引越し業者に連絡する
・必要なモノを揃えて梱包する
・必要な手続きを済ませる
1日程度・荷物の移動を行う
・電気や水道などインフラが使えるか確認
・ガス開栓の立ち合い
・大家さんや近所への挨拶

引越しは早ければ1週間以内に終わります。しかし、仕事や学業などを平行して行う場合は1か月以上かかることも多いです。

特に、初めての場合は必要な手配や手続きで時間がかかることもあるかもしれません。次の段落から、具体的な準備についてチェックしていきましょう。

引越しまでに準備するお金について

引越しまでに用意する初期費用

一人暮らしを始めるには、初期費用を用意しておかなければなりません。具体的には、以下のようなお金が必要です。

各費用の名目必要な額の目安
敷金・礼金それぞれ家賃の1~2か月分
前家賃入居月と翌月分の家賃
仲介手数料家賃の0.5~1カ月分
鍵交換費1万円前後(請求されないこともある)
引越し料金5~10万円(距離と量による)
当面の生活費少なくとも10万円
家具・家電・日用品10~20万円

家賃を5万円とした場合、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料だけでも22.5~35万円が必要になります。ここから、さらに引越し料金や生活費なども必要なので、総額50~60万円程のまとまったお金は引越すまでに用意しておきましょう。

家賃の目安

家賃の目安は収入の1/3~1/4です。

具体的には、毎月の収入が20万円の場合、家賃は約6~5万円となります。この程度の額であれば、生活に支障をきたすことはないでしょう。初めての1人暮らしでは、家賃を軸に毎月の生活費がどのくらいかシミュレーションすることも大切です。

住みたいエリアや部屋の決め方は?

住みたいエリア

住みたいエリアを決める際は、アクセス環境や買い物スポットの立地、自然環境、治安などを考慮します。このような条件をもとに住みたいエリアを決めておくと、不動産屋に相談しやすくなります。

重視してほしいのは、アクセス環境と買い物スポットの立地です。

まず、アクセス環境に関しては、通勤・通学する際に電車1本、30分以内にアクセスできるエリアがおすすめです。通勤・帰宅のラッシュ時に長く電車に乗るのは身体的・精神的な負担が大きくなります。

買い物スポットに関しては、駅からの帰り道にスーパーやコンビニがあるエリアがおすすめです。ドラッグストア・薬局についても確認しておきましょう。

自分のライフスタイルを具体的にイメージすると、初めての1人暮らしでもスムーズに住みたいエリアを決められます。

部屋の条件

不動産屋へ足を運ぶ際は、必ず部屋の条件も決めておきましょう。ぼんやりとしたイメージだけでは、理想的な部屋は探しにくくなります。

日当たりや間取り、階数、周辺環境などの条件をもとに、住みたい部屋を具体的に決めておきます。賃貸情報サイトでは、細かい条件から部屋を検索できます。

具体的な条件の例を挙げていくので、参考にしてみてください。

  • 日当たりの良さ
  • 間取り
  • 築年数
  • 騒音の有無
  • 窓や扉の立て付け
  • ネットの通信環境(Wi-Fiの場合、部屋の位置によっては電波が届きにくい)
  • コンセントが利用しやすい位置にあるか
  • セキュリティ(オートロックや監視カメラ)

連帯保証人はどうやって探す?

住みたい部屋が見つかったあとは、連帯保証人を見つけましょう。

連帯保証人というのは、入居者が家賃を支払えなくなった場合、入居者の代わりにその請求が行われる立場の人です。親・兄弟が連帯保証人となるケースが多くなっています。初めて1人暮らしを始める場合は、身近な人にお願いしてみましょう。

どうしても連帯保証人が探せない場合は、保険会社に依頼することもできます。この場合は、保険会社へ保険料を支払わなければなりません。

連帯保証人となった人が用意する書類には以下のようなものがあります。

  • 身分証
  • 住民票
  • 入居時の契約書への署名
  • 印鑑登録証明書
  • 収入証明書

入居の申し込みと契約とは?

気に入った部屋が見つかっても、必ず入居できるというわけではありません。入居者に家賃の支払い能力があるかどうか、トラブルを起こさないか、といった審査を通過して初めて入居できる状態となります。

この審査を受けるために必要なのが入居の申し込みです。契約は審査が通り、入居が認められてから行います。

【大学生の部屋探し】大学生向け賃貸物件を探す流れと探し方のコツで申し込みと契約について解説しているので、良ければこちらも参考にしてみてください。

ガス・電力会社との契約について

ガスと電気は入居前に契約し、使えるようにしておかなければなりません。

ガス会社との契約

家庭で使用するガスにはプロパンガスか都市ガス、と大きく分けて2種類があります。入居する際は、このどちらかをまず確認しましょう。

プロパンガスの場合、契約者は賃貸物件の大家さんや管理者です。そのため、ガス会社の変更はできません。入居後もそのままプロパンガスを使用します。

一方、都市ガスの場合は自分で契約するガス会社を選べます。ガス会社のプランをいくつか比較して、少しでもお得なところを選びましょう。

電力会社との契約

電力会社も都市ガスと同様、自分で好きなところを選べます。ガスの契約もセットになったプランもあるので、自分に合った電力会社を選びましょう。

ただし、賃貸物件が高圧一括受電契約(管理者やオーナーが一括で契約)をしている場合は、自分で電力会社を選べません。電気の供給プランに関しては選べるケースがあります。

引越し業者への依頼について

引越し業者へ依頼する際は、まず費用の見積もりを出してもらいます。いくつかの業者へ見積もりを依頼し、予算に合う業者を選びましましょう。

見積もりは電話かネットで出してもらうことができます。HPで簡単なシミュレーションができる業者もあるので、利用してみるのもおすすめです。

引越し業者への依頼はなるべく早く済ませておきましょう。引っ越しシーズン(2~4月)になると業者のスケジュールもいっぱいになり、タイミングが合わない可能性があります。

また、自分の予定と合わせるためにも、依頼は引越し予定日の1カ月以上前から行うのがベターです。

生活に必要なモノの準備

初めての1人暮らしでは、家具や家電、雑貨など生活に必要最低限なものは揃えておく必要があります。引越し後は新生活に慣れるまでバタバタすることもあるので、早い段階で揃えることが大切です。

必要なモノに関しては、初めての1人暮らしに必要なモノを紹介!引越し初日からナニがいる?でも紹介しているので、是非参考にしてみてください。

荷物の梱包

揃えた荷物(主に生活雑貨や衣類等)は梱包材に収納します。梱包材は引越し業者に用意してもらえるケースが多いです。無い場合は段ボールや緩衝材などを自分で用意しなければなりません。

段ボールに関しては、スーパーやコンビニ譲ってもらえる可能性があります。緩衝材は新聞紙等で代用してみましょう。

また、引越し後すぐに必要になるモノ(洋服や下着、靴など)は自分で持っていくと、すぐに使えるので便利です。段ボールの中から取り出すのは時間がかかります。

引越しに関わる手続き

初めて1人暮らしをする際は、以下のような手続きを忘れてしまうことがあります。まず、どのような手続きがあるのか確認しておきましょう。

  • 転居届の提出
  • 運転免許の住所変更
  • クレジットカードや保険などの住所変更
  • 会社や学校へ住所変更の申告
  • マイナンバーカードの住所変更
  • 国民年金、健康保険の住所変更

あらかじめこのような手続きを済ませておくと、あとからバタバタしなくて済みます。

【初めての1人暮らし】引越し準備の3つの注意点

引越し準備の注意点

初めて1人暮らしを始める人には、把握しておいてほしい注意点が3つあります。

準備工程のスケジュールは必ず決める

引越し予定日だけを決めて準備を進めると、思うように引越し準備が進まない恐れがあります。

例えば、入居申し込みの審査結果がなかなか来ない、予算に合う引越し業者が見つからない、必要な手続きを忘れていたなどです。

各準備工程ごとに余裕のあるスケジュールを組んでから、引越し予定日を決めましょう。特に、学生の場合は早いうちからスケジュールを組んで行動しないと、学校近くの目ぼしい物件はすぐ埋まってしまいます。

費用はなるべく抑える

生活必需品や引越し業者に支払う費用は、抑えやすいポイントです。

1人暮らしを始める際は、さまざまな費用がかかります。中でも、敷金・礼金や仲介手数料などはウエイトが大きいです。なるべく費用を抑えることで、1人暮らしが始まってからも余裕のある生活を送れます。

まずは、生活必需品にかかる費用から抑えてみましょう。生活必需品は引越し初日からすべて揃える必要はありません。初めて1人暮らしがスタートしてから1か月程度は暮らせる、必要最低限のモノだけでも十分です。必要なモノは徐々に揃えていきましょう。

そして、引越し業者の費用に関しては、なるべく安いプランを用意している業者を選ぶ、荷物を少なくする、といったことで抑えられます。業者ごとに相見積もりをして、少しでも費用を抑えましょう。

部屋のスペースは事前に確認する

部屋のスペースは細かく確認しておかないと、家具や家電が置けない恐れがあります。図面だけで判断せず、メジャーなどで正確に測っておきましょう。

例えば、図面上は家具を設置できるスペースがあったとしても、天井が低かったり、設置してしまうと窓や扉と重なってしまったりします。コンセントの位置と被ってしまうこともあります。

さらに、忘れがちなのが洗濯機を置くスペースです。賃貸物件によって、スペースのサイズが異なることもあります。実際にサイズを測って、設置できる洗濯機を購入しましょう。

【初めての1人暮らし】まとめ

初めて1人暮らしでは、あらかじめ済ませておく準備がいくつもあります。特に、住むエリアや部屋は十分に時間を取って、しっかり考えましょう。毎日生活する場所なので、後悔が無いようにしなければなりません。

スケジュールを組んで、費用を抑えながら、余裕のある1人暮らしをスタートさせましょう。

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