一人暮らし×プロパンガスの料金相場!料金が高くなる原因と節約方法も解説

一人暮らし×プロパンガスの料金相場!料金が高くなる原因と節約方法も解説

投稿日:2025年5月17日 | 最終更新日:2025年5月17日

一人暮らし×プロパンガスの料金相場!高騰の原因や節約方法も解説

一人暮らしを始める際、「プロパンガスの利用を検討している」「プロパンガスにすべきか悩んでいる」といった人は、事前に毎月の料金相場を知っておきましょう。

今回は、一人暮らしにおけるプロパンガスの料金相場や、都市ガスとの料金の違いについて解説します。

プロパンガスの節約方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プロパンガスが自分のライフスタイルに合っているのか、料金面の負担に問題がないか、チェックしていきましょう。

  

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一人暮らしにおけるプロパンガスの料金相場

料金相場・料金目安

一人暮らしの場合、プロパンガスの料金相場は約5,600円です。

料金の内訳を見ていきましょう。

プロパンガスの料金内訳

項目料金相場
基本料金2,007円
従量料金3,660円
合計5,667円
※参照:一般財団法人日本エネルギー経済研究所 最新価格情報
※ガスの使用量:5㎥/月
※従量単価  :732円

全国平均の基本料金・ガス使用量・重量単価をもとに、料金相場を算出しています。地域や季節によってプロパンガスの料金は変動するため、あくまでも目安としてください。

プロパンガスの料金を計算する方法は>>従量単価が都市ガスより高いで解説します。

【地域別】プロパンガスの料金相場

(財)日本エネルギー経済研究所・石油情報センターの資料をもとに、地域別のプロパンガス料金を紹介します。

地域別のプロパンガス料金

地域料金(5㎡あたり)
北海道6,661円
東北5,767円
関東5,042円
中部5,457円
近畿5,297円
中国5,776円
四国5,385円
九州5,409円
沖縄5,526円
※出典:(財)日本エネルギー経済研究所・石油情報センター

年間の平均気温が低い地域ほどガス料金は高くなりがちですが、プロパンガスの場合は一概には言えません。

プロパンガスの料金は、運搬に係る人件費・運送費なども加算されます。そのため、離島など離れた地域の方が高くなるケースもあります。

料金が高くなる原因については、>>一人暮らし×プロパンガスの料金が高くなる4つの原因で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

【季節別(夏・冬)】プロパンガスの料金相場

季節によってガスの使用量は異なるため、極端に気温が変化する夏と冬の料金相場もチェックしておきましょう。

季節別の平均使用量と料金相場

項目
平均使用量3㎥7㎥
料金相場 約3,400円   5,400円  

夏はエアコンや扇風機など電気の消費が多く、ガスの使用頻度は下がります。そのため、冬よりもガス料金が安い傾向にあります。

ガス料金を節約する際は、季節(気温)に合わせてガスの使い方を調整しましょう。

詳しくは>>一人暮らしでプロパンガスの料金を節約する方法で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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プロパンガスと都市ガスは違う?特徴・料金の違い

違い

プロパンガスと都市ガスの違いについて、それぞれの特徴と料金目安から解説します。

プロパンガスと都市ガスの特徴

プロパンガスと都市ガスの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

プロパンガス・都市ガスの特徴

プロパンガス都市ガス
・液化石油ガスを使用
・ガスボンベを配送して供給される
・対象地域であればどこでも使用可能
・ガスの運送費あり
・火力が強くなる
・天然ガスを使用
・道路下のガス管から供給される
・ガス管の通る地域しか供給できない
・ガスの運送費なし

プロパンガスと都市ガス大きな違いは、ガスの種類と供給方法です。

液化石油ガス(LPガス)は、天然ガスの約2倍以上の熱を生み出すとされています。そのため、同じ体積の天然ガスよりも火力が強くなります。

さらに、液化石油ガスは空気より重く、プロパンガスを利用する場合はガス警報器を部屋の下部に取り付けなければなりません。運送費はかかるものの、供給範囲は都市ガスより広いです。

一方、天然ガスは空気より軽く、ガス警報器は部屋の上部に取り付けられます。運送費は必要ありませんが、離島や山中などガス管の通ってない地域には供給されません

料金の違いについては、次項で解説します。

プロパンガスと都市ガスの料金

プロパンガスと都市ガスの料金相場を比較してみましょう。

プロパンガスと都市ガスの料金相場(夏のガス代)

プロパンガス都市ガス
約3,400円約2,000円
※都市ガスは独自調査の結果
※夏のガス代を比較
※使用量は5㎥で算出

プロパンガスはガスボンベの配送料も含まれるため、都市ガスよりも料金は高くなりがちです。

毎月の生活費を抑えたい場合、供給範囲内にあれば都市ガスを検討しましょう。

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一人暮らし×プロパンガスの料金が高くなる4つの原因

原因・理由

一人暮らしにおけるプロパンガスの料金が高くなる原因を4つ解説します。

現在使用している人、プロパンガスを利用しようか検討中の人はぜひ参考にしてみてください。

従量単価が都市ガスより高い

プロパンガスの従量単価は約600~700円が相場なのに対し、都市ガスは約140~200円です。従量単価とは、使用量に応じて加算される料金です。

プロパンガスの料金を計算する方法を見ていきましょう。

ガス代の計算方法

プロパンガスと都市ガスを比較した場合、同量のガスを使用してもプロパンガスの方が料金は高くなります。

プロパンガスの料金を節約したい場合は、契約するガス会社の乗り換えを検討しましょう。

詳しくは>>プロパンガス会社を見直すで解説します。

プロパンガスは事業者が多すぎるため

プロパンガスは全国に約16,000社の事業者が存在するため、事業者によって価格に差があります。

都市ガスの場合、全国の事業者数は約200社です。事業者数が少ない場合、価格競争は鈍化しますが、事業者ごとに料金の差が大きくなるリスクも少なくなります

一方、事業者数が多い場合、価格競争は激しくなるものの、地域ごとの事業者数にも差が出てきます。競合の少ない地域であれば価格を下げる必要がなくなり、相場より料金が高くなるケースもあります

また、プロパンガスは古くから自由料金制が導入され、事業者が独自に料金を設定できる慣例が続いてきました。地域によっては料金が高くなりやすいため、都市ガスより割高になるケースがあるかもしれません。

無償貸与契約は料金が高い可能性がある

無償貸与契約」という契約方法の場合、プロパンガスの料金が高くなる可能性があります。

無償貸与契約とは?

●契約期間中のみ、ガス関連の設備(配管や給湯器など)を無償で設置する

●「無償」と記載されているものの、毎月の料金に各種費用が上乗せされる可能性がある

2017年以降、料金の内訳を明示するよう義務化されたものの、未だ内訳が不透明な料金が請求されるケースもあります。

契約内容を確認し、料金相場と比較した上でガス会社の乗り換えを検討しましょう。

ガスの使用量が多すぎる

プロパンガスに限らず、使用量が多ければガス代は高騰します。

一人暮らしの場合、ガスの使用量の目安は5~7㎥です。「自炊の頻度が高い」「シャワーを出しっぱなしにする」といった場合、平均を超えてガスを使うかもしれません。

請求書を確認し、平均値を超えているようであれば、ガスの使い方を見直しましょう。

節約方法については、次項から詳しく解説します。

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一人暮らしでプロパンガスの料金を節約する方法

節約方法

一人暮らしでプロパンガスの料金を節約する方法を3つ解説します。

すぐに実践できる方法なので、ガス代が気になる人は早速試してみてください。

プロパンガス会社を見直す

プロパンガスは自由料金制なので、ガス会社を乗り換えるだけでも料金を安く抑えられる可能性があります。自由料金制とは、ガス会社が独自に料金を設定できる制度です。

同じ地域にあるプロパンガス販売会社であっても、それぞれ料金設定やプランは違います。

販売会社を見直す際は、以下のポイントをチェックしましょう。

ガス会社の見直しポイント

●基本料金固定で支払う料金なので、安ければ毎月の料金を安定して抑えやすい

●従量料金使用量に応じて金額が変動するため、ガス代を調整しやすい

●料金制度最低責任使用料金制(一定量まで料金固定)であれば、ガス代の変動を抑えやすい

特に注意が必要なのは、基本料金と従量料金です。地域・事業者ごとの差が大きく出やすいため、サービス内容も含めて各社を比較検討しましょう。

集合住宅(マンション・アパート)の場合は大家さん・管理会社に相談

集合住宅(マンション・アパートなど)の場合は、大家さん・管理会社へ相談して、プロパンガス販売会社を変えられるか相談しましょう。

集合住宅では、自分の意思でプロパンガス販売会社を変えられません。理由は、契約者が大家さん・管理会社であり、契約・解約の決定権を入居者が持っていないためです。

要望を受け入れてもらうためにも、周辺地域や他社のガス料金平均を調べ、説得材料として持参しましょう。

水回り(キッチン・浴室)の節約方法

キッチン・浴室別に、ガス料金の節約方法を見ていきましょう。

キッチンでの節約方法

弱火~中火での調理を意識して、余計なガスの使用量を抑える

時短調理(圧力鍋など)、保温調理(保温性の高い鍋)で火をなるべく使わない

●食器はまとめ洗いでお湯の使用頻度を減らす

●電子レンジや電気ケトルでガスの使用頻度を減らす

強火にした場合、火が鍋底から漏れやすくなります。鍋底から漏れた火は加熱する効果に期待できないため、余計なガスを消費します。

そのため、なるべく弱火~中火を意識しつつ、可能であれば時短調理できる圧力鍋や電子レンジ調理器具なども活用しましょう。

  

浴室での節約方法

●シャワーのお湯を出しっぱなしにしない

浴槽に溜まったお湯で身体を洗い流す

節水用のシャワーヘッドを使う

浴槽は約180Lのお湯が溜められます。一方、シャワーは1分間に約10~12ℓのお湯が出ます。つまり、15~20分以上シャワーを出し続けると、浴槽にお湯を溜めるくらいのガスを消費します。

節水タイプのシャワーヘッドを使用しつつ、出しっぱなしにしないよう注意しましょう。

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プロパンガスがおすすめの人

おすすめ・向いている人

プロパンガスは、以下のような人におすすめできます。

プロパンガスがおすすめの人

●強い火力で料理をしたい人(料理へのこだわりがある)

●災害時に備えたい人

●離島などへの移住を検討している人

プロパンガスの熱量は最大24,000Kcal、都市ガスは10,750Kcalなので、プロパンガスの方が高火力で調理できます。ただし、ガスコンロには最大火力の上限(家庭用は3610Kcal程度)が設定されているため、高火力で調理したい場合は事前に仕様を確認しましょう。

また、ガス管の破損による影響を受けないため、プロパンガスは災害時の復旧が早いです。自宅のインフラを早急に回復させたい場合は、プロパンガスを検討しましょう。

さらに、都市ガスを供給できないエリアでも、プロパンガスであれば運搬できます。

上記3点を踏まえた上で、プロパンガスが自分に合っているか検討してみてください。

一人暮らし×プロパンガスの料金に関するよくある質問

よくある質問・Q&A

一人暮らし×プロパンガスの料金について、よくある質問と回答をまとめてご紹介します。

一人暮らしの場合、プロパンガスと都市ガスの料金はどちらが安い?

一人暮らしの場合、プロパンガスの方が都市ガスよりも月々の料金は高くなります

プロパンガスと都市ガスの料金相場(夏のガス代)

プロパンガス都市ガス
約3,400円約2,000円
※都市ガスは独自調査の結果
※夏のガス代を比較
※使用量は5㎥で算出

プロパンガスはガスボンベの運送費も含まれるため、ガス管を利用する都市ガスよりも割高です。

さらに、プロパンガスの供給事業者は全国に約16,000社あり、古くから自由料金制が導入されています。事業者数が多すぎるため地域により料金設定の差が生まれやすく競合の少ない地域では高額な従量単価・基本料金が設定されます。

光熱費を抑えたい人は、都市ガスの利用を検討しましょう。どちらにすべきか悩む人は>>プロパンガスと都市ガスは違う?特徴・料金の違いも参考にしてみてください。

一人暮らしでプロパンガスの料金が高いと感じたときはどうする?

一人暮らしでプロパンガスの料金が高いと感じるときは、ガス会社への交渉も検討してみましょう。

交渉のコツ

・全国と居住地域における料金相場を調べて提示する

・相場への値下げが可能か伝える

・「値下げできない場合は乗り換える(解約する)」と明確に意思表示する

・料金が下がった場合、長期契約したい旨も伝える

あくまでも交渉なので、強気に伝えるのは控えてください。

ガス会社の問い合わせ窓口にはメールフォームが用意されているケースもあるので、「現状・相場の比較・今後の契約について」を簡潔に伝えましょう。

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一人暮らしでプロパンガスを選ぶ料金的なメリットはある?

一人暮らしの場合、プロパンガスに料金的なメリットは薄いかもしれません。プロパンガスはガスボンベの運送費や地域性など、料金が高くなる要素が多いためです。

生活費の節約を重視したい人は、都市ガスの利用を検討しましょう。

ただし、プロパンガスには、料金以外に以下のメリットがあります。

一人暮らしでプロパンガスを利用するメリット

・都市ガスの対象地域外でも供給してもらえる(山中や離島など)

・ガス管が破損した際の影響を受けないため、災害時の復旧が早い

・プロパンガス(LPガス)は熱量が高く、都市ガスより火力が強い

プロパンガスはガスボンベを配送できる地域であれば、どこでも供給可能です。さらに、ガス管に依存しないため、災害時にガスが使えなくなるリスクも抑えられるでしょう。

自身の生活環境やライフスタイルも考慮して、プロパンガス・都市ガスどちらを選ぶか判断してください。

プロパンガスの料金が気になる人はプロに相談してみよう!

プロパンガスはガスボンベを配送し、ガスを供給する仕組みです。そのため、ガス管の通っていない地域でも供給しやすく、災害後の復旧も早い傾向にあります。

しかし、プロパンガスは従量単価が高く、運送費も発生します。>>一人暮らしでプロパンガスの料金を節約する方法で解説したとおり、節約の実践で費用を抑えられますが、都市ガスよりも割高になりがちです。

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