一人暮らしに団地×リノベーション賃貸物件はあり?注意点や選び方を解説

一人暮らしに団地×リノベーション賃貸物件はあり?注意点や選び方を解説

投稿日:2025年3月1日 | 最終更新日:2025年3月1日

一人暮らしに団地×リノベーション賃貸物件はあり?注意点や選び方を解説

団地×リノベーション賃貸物件が、一人暮らし向けの賃貸物件として注目を集めています。

団地は築年数が古いため、一般的なアパートやマンションよりも安価な賃貸物件が多いです。さらに、広々とした空間が作り出され、現代的かつ機能的な住空間に生まれ変わります。

住宅にかかるコストをなるべく減らしたい」「おしゃれできれいなお部屋に住みたい」という方は、選択肢に入れてみるといいでしょう。

今回は団地リノベーション賃貸物件のメリット・デメリットや選ぶ際の注意点・ポイントをご紹介します。

「予算と理想にマッチする物件」「SNSで見るおしゃれな生活」につながるため、ぜひ参考にしてみてください。

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一人暮らし向けの団地リノベーション賃貸物件とは?

基本情報

一人暮らし向けの団地リノベーション賃貸物件とは、古くなった団地の部屋を現代的に生まれ変わらせた賃貸物件です。内装や設備、間取りまでも大胆に変更され、おしゃれで機能的な空間がを新たに生み出されます。

また、団地は周辺環境が良好な場所に建設されます。徒歩圏内に公園やスーパー、駅や病院などが多く、はじめての一人暮らしでも安心して過ごしやすい環境です。

家賃を抑えつつ快適な暮らしも諦めたくない人は、選択肢の一つとして検討してみてください。

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リノベーションとリフォームの違い

並べて使われることの多いリノベーションとリフォームですが、実はこの二つの言葉は似て非なるものです。

リフォーム・リノベーションの違い

リフォームリノベーション
・老朽化、破損部分を元の状態へ直す
・部屋の価値は新築の頃と変わらない
・部屋の間取りや機能を根本的に改修
・部屋の価値がプラスアルファされる

リノベーションとは、お部屋全体の間取りや機能を根本的に改修・改善する手法を指します。「壁をなくして現代的な間取りへ」「水回りの位置を変える」など、部屋の価値がプラスアルファされた賃貸物件です。

一方、リフォームは傷んだ部分や老朽化した部分を修繕し、元の状態に戻す手法を指します。「古いトイレを交換」「壁紙を張り替える」など、元の状態に修繕された賃貸物件です。

つまり、リノベーションは「理想の暮らしを実現」、リフォームは「老朽化→新築状態へ」といったイメージでしょう。

「リノベーション賃貸物件は避けて」と言われる理由

ネットでリノベーション賃貸物件を調べると、避けるべき理由がいくつか見えてきます。

「リノベーションは避けて」と言われる理由

・水漏れや機械の故障が起こるケースもある

・外観や共用部分が古い

・断熱性、耐震性に期待できない

・電気の最大容量(アンペア数)が少ない

団地リノベーション賃貸物件の特性上、築年数が古いことによる建物・設備の劣化が主な理由のようです。

リノベーション物件を選ぶ際は、各種設備の年式や動作状況を内見時に確認しましょう。事前にチェックしないと「お湯が出ない」「修理に時間がかかる」など、トラブルの原因になりかねません。

ただし、目に見えない床下の配管や壁裏まで細かくチェックするのは、一般の方にとって難しいですよね。設備の動作状況や性能は、不動産会社の担当者に確認しておくことがポイントです。

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団地リノベーション賃貸物件のメリット

メリット

次項からは、団地リノベーション物件のメリットを4つ見ていきましょう。

きれいな内装&おしゃれ

現代的で暮らしやすい間取りが、団地リノベーション賃貸物件の魅力です。

リノベーション賃貸物件は個性的なデザインや間取りを取り入れており、新築とは違い自由度の高い素敵な間取りが多く見られます。

リノベーション後の間取り例

・部屋の壁を取り除き、1部屋の開放的な空間にする

・壁紙や床を新調し、明るい印象の部屋にする

上記のように、リノベーション前後で全く違った印象に仕上げられます。

リノベーションは「入居者にとっての理想の暮らし」を目指す改修手法です。築年数の古い賃貸物件でも、リノベーションによって生活の快適性はアップするでしょう。

清潔な水回りで安心できる

キッチンやユニットバス、トイレなど水回りの設備が新しいのも、団地リノベーション賃貸物件のメリットです。

水まわりは毎日使う場所なので、生活感が出やすく汚れやすいですよね。

間取りも含めリノベーションされた賃貸物件の場合、水回りの設備も一新されるケースがあります。新築同様の清潔な設備を利用できるほか、水漏れなどのリスクも抑えられるでしょう。

「SNSで見るきれいな部屋に住みたい」「カビ・臭いは絶対避けたい」といった人は、団地のリノベーション賃貸物件も検討してみてくださいね。

新築の賃貸物件より家賃が安い

団地リノベーション賃貸物件は、新築の賃貸物件より家賃が安い傾向にあります

リノベーション物件の家賃が安い理由

・新築の建築コストがかかっていない

・築古の要素も加わると新築より資産価値や需要が下がる

リノベーションは室内を改修するだけなので、新築を建てるほど膨大なコストはかかりません。さらに、「築古」という要素も加わると、新築より資産価値・需要が低下するため家賃は下がります。

関東エリアを例に、新築・リノベーション物件で家賃にどのくらい差があるのか見ていきましょう。

新築・リノベーション物件の家賃差

エリア 新築の家賃相場 リノベーション物件の家賃相場
東京都品川区 約7.6万円 約4.7万円
神奈川県横浜市戸塚区 約8.4万円 約6.2万円
埼玉県さいたま市 約5.1万円 約3.6万円

リノベーション賃貸物件は建物の築年数が古いものの、部屋の内装や間取りは新築同様です。家賃が安くても快適な空間で生活できるでしょう。

部屋の機能性やデザイン性を求める人は、お得感を感じられますよ。

賃貸物件探しの選択肢を増やせる

家賃相場の高いエリアでも、団地リノベーション賃貸物件なら予算内でおしゃれな部屋が見つかるかもしれません。

たとえば、駅から近いエリアは利便性が高く、家賃も高額になりがちです。お気に入りの間取りを見つけても、「予算に合わない」という理由で諦めることもあるでしょう。

しかし、団地リノベーション賃貸物件なら、新築同様の内装・設備でありながら家賃は控えめです。そのため、物件探しの選択肢を増やせるでしょう。

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団地リノベーション賃貸物件のデメリット・注意点

デメリット・注意点・リスク

次項からは団地リノベーション賃貸物件のデメリット・注意点をご紹介します。事前にチェックしておくと、住み始めてからの不安を減らせます。

リノベーション賃貸物件は数が少ない

リノベーション賃貸物件は物件数が少なく、条件を絞ると理想の間取りは見つからないかもしれません

東京都(都心部)を例に、物件数を比較してみましょう。

物件数の比較

・リノベーション未対応:10万件以上

・リノベーション済み :約500件

※築30年以内、1R・1K・1DKで比較
※参照:リクルートの不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)

上記のとおり、リノベーション賃貸物件は数が限られます。通勤・通学の時間が妥協できるなら、範囲を広げて探してみる必要がありそうです。

 

築古と比較すると家賃が高い

同じ築年数の賃貸物件と比較すると、リノベーション賃貸物件は設備や内装を新しくしているため家賃は割高です。

家賃の比較

エリア 賃貸物件 リノベーション賃貸物件
東京都世田谷区 平均3.9万円 平均9.8万円
神奈川県横浜市戸塚区 平均4.9万円 平均6.6万円
埼玉県さいたま市 平均3.9万円 平均4.6万円
※築30年以内で比較

リノベーション賃貸物件は古くなった部屋を改修しているため、築古の賃貸物件より家賃は高額です。

入居後の生活費を圧迫しないよう、間取りや設備だけでなく予算も考慮して、入居すべきか判断しましょう。

共用部分の設備・セキュリティは古いままのケースが多い

共用部分はリノベーション対象に入らないケースもあるため、内見の際は隅々まで管理が行き届いているかよく確認しましょう。

共用部分のチェックポイント

・ゴミ置き場     :汚れの放置、ゴミの散乱がないか

・駐輪場       :ルールを守って駐輪されているか

・階段やエレベーター :掃除が行き届いているか

・宅配ボックスの有無 :設置場所や使い勝手を確認

・オートロック    :標準装備されているか

リノベーションの対象が室内のみの場合、上記を確認して快適に暮らしやすいか判断しましょう。共用部の確認で、管理状況や住んでいる人のマナーもわかります。

配管や配線が古いままのケースもある

外観はきれいになっていても、目に見えない床下の配管や配線は古いままなケースもあります。

古い配管・配線に気づかずそのままにしておくと、生活に支障をきたすリスクがあるので注意してください。

配管・配線が古い場合のリスク

        配管が古いリスク         配線が古いリスク
・水の逆流
・カビや汚れによるニオイ
・水の濁り
・水漏れ
・漏電
・感電
・火災
・電化製品の故障

内見時は配線・配管など、裏側も含め改修されているか不動産会社の担当者に確認しましょう。

騒音問題に悩まされるリスクがある

団地の改修範囲によっては、壁・床の防音対策が十分に施されておらず、騒音問題に悩まされるリスクもあります。

2000年頃、住宅の安全性や音環境、防犯性能などを表示する「住宅性能表示制度」が努力義務として導入されました。住宅建築に関するチェックが厳しくなったことで、以降に建てられた住宅は制度導入以前より高い性能に期待できます。

リノベーション賃貸物件の改修範囲は、大家さんによって異なります。防音性能まで配慮されていない場合、築古(2000年以前に建築)の賃貸物件では騒音問題に悩まされる可能性もあるでしょう

防音性能のチェック方法は>>防音性能の高さを確認するで解説するので、前もって確認しておきましょう。

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一人暮らし向け団地リノベーション賃貸物件の選び方

選ぶ、判断

次項からは、一人暮らし向け団地リノベーション賃貸物件の選び方をご紹介します。

一般的なアパートやマンションと違い、築年数の古い賃貸物件だからこそ確認すべきポイントがあるので、必ず押さえておきましょう。

耐震性を考慮するなら築40年以内(1981年以降)が目安

1981年以前に建てられた物件は耐震強度が現在の基準を満たしていない「旧耐震基準」である可能性が高いです。

「旧耐震基準」の耐震強度の目安は震度5強程度であるのに対し、建築時期が1981年6月以降の「新耐震基準」の耐震強度の目安は震度6強〜7程度です。
※参照:国土交通省

耐震強度以上の地震で必ず倒壊するわけではありませんが、できるだけ不安は取り除いておきたいですよね。

ただし、築40年以前の物件でも「耐震補強工事」をしている場合は基準を満たしていることもあります。

不安な場合は、耐震基準強度を満たしているか不動産会社の担当者に確認しましょう。

室内の設備も含めリノベーションされているか確認する

室内の設備がリノベーションされていないと、入居後に設備の交換・修理などの手間・時間がかかるかもしれません。

内見時は以下のポイントを確認し、入居後もトラブルなく暮らせるか判断しましょう。

設備のチェックポイント

・ドアや窓の開閉はスムーズか

・水回りの配管は古くないか

・設備の故障はないか

外見やデザインだけにとらわれず、給湯器や水回り、お風呂場などの設備も見て確認しましょう。洗面所は下の扉を開くと排水管が見えるので、異臭やカビ、水漏れがないか確認してください。

部屋の家電設備(電気屋インターホン、エアコンなど)の動作確認もしておくと、入居後に修理・交換を依頼する手間が省けます。

共用部のセキュリティが充実しているか確認する

団地リノベーション賃貸物件のセキュリティ面は、新しいアパートやマンションと比べとくに差が出やすい部分です。

セキュリティ設備のチェックポイント

・共用部分に防犯カメラがあるか

・1階の集合ポストは新しいか

・インターホンはモニター付きか

築古の賃貸物件であっても、上記の設備は改修時に取り付けられている可能性もあります。

ストーカー被害を避けたい」「安心できる環境で暮らしたい」といった人は、忘れずにチェックしましょう。

希望条件は緩和する

団地のリノベーション賃貸物件は物件数が少ないため、希望条件を緩和して探しましょう

>>リノベーション賃貸物件は数が少ないで解説したとおり、リノベーション賃貸物件は数が少なく、必ずしも希望条件が叶うとは限りません。

「システムキッチン付き」「ペット可」「防音性能あり」など、細かい条件を指定すると、希望の賃貸物件を見つけられない恐れもあります。

絶対外せない条件」「あった方がいい条件」「なくてもいい条件」など優先順位を付け、選択肢を広げる工夫も必要です。

防音性能の高さを確認する

防音性能の高さを確認する方法について見ていきましょう。

防音性能を確認する方法

・部屋の真ん中で音を出す(手を叩く、声を出すなど)

・壁を軽く叩いて、軽い音がしないか確認する

・隣室との間にある壁の厚みを担当者に聞く

防音性能が考慮された賃貸物件では、壁や天井から音が反響します。しかし、「音が抜ける=反響しない」場合、期待する防音性能がないかもしれません。

また、壁の遮音性は「D値」という数値で表すことができ、集合住宅の壁は「D-40からD-50」が推奨されています。

D値の目安

D値 生活音の大きさ 生活の気配 壁の厚さ目安

D-40

小さい

隣人の生活が
ある程度わかる

約100mm

D-45

かすか

隣人の気配はわかるが
あまり気にならない

約120mm

D-50

ほとんど聞こえない

気兼ねなく生活できる

約150mm

D-55

聞こえない

隣人の気配を感じない

約200mm

隣室との壁の厚みは150〜180mmほどあれば、騒音トラブルが発生しにくいと考えられます。こちらは担当者へ具体的な数字を確認しましょう。

窓やドアの建付けを確認する

以下のポイントを確認しつつ、自分で開け閉めしてみると建付けをチェックできます。

建付けを確認するポイント

・重たくて開けにくくないか

・閉めた時に隙間はないか

・異音がしないか

・ドア枠などのネジの締まり具合

もし違和感がある場合は、入居前に修繕してもらえるよう、すぐ担当者に相談しましょう。

一人暮らしなら団地リノベーション賃貸物件以外もチェック!

団地リノベーション賃貸物件は、築古でありながら新築同様の清潔感・機能性です。築古の賃貸物件は新築ほど資産価値が高くなく、家賃も安い傾向にあります。

そのため、「おしゃれな部屋に安く住みたい」という人には、マッチした賃貸物件と言えるでしょう。

ただし、清潔感や機能性、家賃を重視するのであれば、他にも選択肢はあります。以下のポイントも頭に入れつつ、物件探しの選択肢を増やしましょう。

安くて綺麗な賃貸物件を探すポイント

・物件探しのポータルサイトにて、家賃相場検索で家賃が安いエリアを探す

・駅から離れたエリアをチェックする(徒歩10分以上)

・築20年未満の賃貸物件も選択肢に含める

自分の中で譲れない条件も洗い出し、ライフスタイルに合った物件を見つけましょう。

DOOR賃貸」では、物件探しの人気ポータルサイトの情報がまとめて掲載されています。効率的に物件探しができるので、ぜひ利用してみてくださいね。

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