一人暮らし×社会人に理想の間取りは?間取り別のメリットや選び方を解説

一人暮らし×社会人に理想の間取りは?間取り別のメリットや選び方を解説

投稿日:2024年6月9日 | 最終更新日:2024年6月10日

一人暮らし×社会人に理想の間取りは?間取り別のメリット・デメリットを解説

「間取り選びの基準がわからない」「暮らしやすい間取りって何?」など、賃貸物件を探す際は、間取りに関する疑問があるかと思います。

そこで今回は、一人暮らしを始める社会人の方に向け、間取り別のメリット・デメリットやおすすめの人を解説します。

間取り選びのポイント、地域・間取り別の家賃相場も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

社会人の収入面も考慮して解説するため、自身の収入と照らし合わせつつチェックしてみましょう。

間取り別の特徴や選び方がわかれば、自分にとって理想の間取りを判断できます。暮らしやすい間取りを選び、「リラックスできる空間づくり」「生活で感じるストレス軽減」などを目指しましょう。

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一人暮らしの人が選ぶ間取りとは?統計からわかる傾向

「国土交通省 我が国の居住者をめぐる状況について」によると、一人暮らし(29歳以下)の人は28㎡(約17畳)の広さがある賃貸物件を選ぶ傾向にあります。

※参照:国土交通省 我が国の居住者をめぐる状況について

あくまでも専有面積なので、居室が28㎡ではありません。キッチンやトイレ、風呂場などすべての空間を含めた広さです。

専有面積28㎡(約17畳)の場合、実質的な居室の広さは8〜9畳ほどでしょう。間取りの目安としては、1Kや1DKが該当します

もちろん、地域によって家賃にも大きく差があります。上記は平均値なので、実際に賃貸物件を探す際は間取りの目安として参考にしてみてください。

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【一人暮らし×社会人向けの間取り】メリット・デメリット&おすすめの人

おすすめ

一人暮らし×社会人におすすめの間取り別に、メリット・デメリットやおすすめの人を解説します。

自分の理想と照らし合わせつつ、賃貸物件探しに悩む方はぜひ参考にしてみてください。

1R(ワンルーム)

1R(ワンルーム)とは、居室とキッチンに仕切りがなく、文字通り部屋が一つの賃貸物件です。

1Rのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1Rのメリット・デメリット

メリットデメリット
・家賃が安い
・エアコン1台で室温調整ができる
・掃除の手間がかからない
・模様替えやレイアウトの調整がしやすい
・玄関から室内が見える
・家具や家電を置くと狭く見える
・料理をすると臭いが室内に広がる

1R(ワンルーム)は、他の間取りより専有面積が狭い傾向にあり、家賃も控えめです。たとえば東京都23区内の場合、1Kの家賃相場は約7.7万円1DKは約10万円ですが、1Rは約7.1万円です。

また、居室が一つなので、家具・家電を置くと手狭になるものの、模様替えや掃除の手間はかかりません。狭さならではのデメリットは、逆にメリットとも言えます。

1Rがおすすめの人

・生活費を抑えたい人

・家事(料理や掃除)の手間をかけたくない人

・室内のものが少ない人

1K

1Kとは、居室+キッチンが設けられ、各スペースの間に仕切りのある賃貸物件です。

1Kのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1Kのメリット・デメリット

メリットデメリット
・キッチンの臭いが居室に広がりにくい
・玄関から居室が見えにくい
・水回りの湿気の影響を受けにくい
・家賃は1Rより高め
・居室とキッチンの温度差が出やすい
・1Rより掃除の手間がかかる

1Kは居室とキッチンスペース(4.5畳未満)の間に仕切り(扉)があり、キッチンの臭いや玄関からの視線を防げます。湿気の影響も受けにくいので、換気しやすい環境と言えるでしょう。

ただし、1Kは1Rよりも延床面積が広く、家賃も高くなりがちです。扉を閉めると、キッチンスペースまでエアコンの風が届かず、温度差も出てくるでしょう。

著者としては、生活空間を区切れる1Kの方が、息苦しさを感じにくいためおすすめです。

1Kがおすすめの人

・自炊の頻度が高い人

・居室でリラックスして過ごしたい人(臭いや音を遠ざけたい)

2K

2Kとは、キッチン(6畳未満)とは別に2つの居室が設けられた部屋です。

2Kのメリット・デメリットを見ていきましょう。

2Kのメリット・デメリット

メリットデメリット
・1LDKや2DKより家賃相場は安い
・居室+目的に合わせた部屋が持てる
・キッチン家電が設置しやすい
・築年数は古い傾向にある
・設備が古いケースも多い
・物件数が少ない

2Kは居室が2部屋あるため、寝室や仕事部屋、趣味部屋など目的に応じて部屋を作れます。キッチンスペースは6畳未満が確保されるため、中〜大型の冷蔵庫も設置しやすいでしょう。

また、1LDKの家賃相場が14.3万円2DKが11.5万円なのに対し、2Kは10.5万円(東京都23区内の場合)です。家賃が控えめなので、部屋数+家賃のコストパフォーマンスは良いと言えます。

ただし、2Kが流行ったのは昭和30年代で、築年数30~50年の賃貸物件が多い傾向にあります。エアコンやバス・トイレ、セキュリティなど、各種設備が古い可能性もあるため、内見時に必ずチェックしましょう。

2Kがおすすめの人

・仕事部屋や趣味部屋がほしい人

・安く広い賃貸物件に住みたい人

・築年数が気にならない人

1DK

1DKとは、4.5〜8畳のダイニングキッチン(キッチン+食事スペース)と居室のある賃貸物件です。

1DKのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1DKのメリット・デメリット

メリットデメリット
・調理中の臭いが居室に入らない
・広さによっては仕事スペースを作れる
・メリハリのある空間作りができる
・1Rや1Kより家賃が2~3万円ほど高い
・築年数の古い賃貸物件も多い
・掃除する範囲が広くなる

1DKは、ダイニングキッチンと居室の2部屋が確保された物件です。ダイニングの広さによっては、食事&仕事用スペースとしても活用できるでしょう。

ただし、1DKが流行したのは1990年頃までで、築年数30年を超える賃貸物件も珍しくありません。設備も古い可能性があるので、内見の際はエアコンやバス・トイレなども確認しましょう。

1DKがおすすめの人

・生活空間をハッキリわけたい人

・ゆとりのある「くつろぎスペース」を確保したい人

・友人や恋人を招きたい人

1LDK

1LDKとは、リビング+ダイニングキッチン+1部屋のある賃貸物件です。

1LDKのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1LDKのメリット・デメリット

メリットデメリット
・空間が広く、収納も確保しやすい
・大型家具や家電を設置しやすい
・用途に合わせて部屋を使える
・家賃が高い(1DKより+2~4万円)
・掃除する範囲が広い
・空調使用時の電気代が高くなる

1LDKは、居室以外のスペース(リビング・ダイニング)が8畳以上確保されています。食事を取るスペースはもちろん、仕事用・趣味用など用途に合わせた部屋の使い方ができるでしょう。

ただし、家賃は高額で、都心部では家賃14万円を超えるケースも少なくありません。一人暮らしの家賃は収入の1/3〜1/4が目安とされているため、少なくとも30万円以上の収入は必要でしょう。

1LDKがおすすめの人

・収入に余裕がある人

・将来的に同棲を考えている人

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一人暮らし×社会人が理想の間取り(賃貸物件)を選ぶポイント

ポイント

一人暮らしの社会人が間取りを選ぶ際、チェックすべきべきポイントを解説します。

ライフスタイルで重視するポイントを明確化

一人暮らしの住居は、日々生活する拠点となるため、間取り選びでは「生活のしやすさ」を重視することが大切です。

たとえば、「自宅でリラックスしたい」という場合、1Rよりも1Kや1DKなど、広さのある間取りの方が落ち着きやすいでしょう。

ライフスタイルの例をもとに、おすすめの間取りをいくつか解説します。

ライフスタイル別のおすすめ間取り

ライフスタイル間取り理由
積極的に自炊がしたい・1DK・キッチンスペースが広い
・家具や家電も設置できる
生活感をなくしたい・1DK
・1LDK
・収納スペースを確保できる
趣味のものに囲まれたい・1R
・1K
・低家賃で趣味にお金をかけやすい
・趣味空間を演出しやすい
仕事環境もほしい・2K
・1LDK
・居室以外の部屋を確保できる
セキュリティを重視したい・1K
・1DK
・玄関から居室が見えにくい
・侵入経路となる窓が少ない

上記のように、自分のライフスタイルと部屋の使い方をイメージしつつ、適切な間取りを選びましょう。

生活動線を確保しやすい

生活環境を維持するためにも、生活動線が確保しやすい間取りか確認しましょう。日々の生活環境を維持するには、掃除や洗濯が欠かせません。

しかし、間取りによっては、家具・家電を設置すると「掃除機がかけにくい」「洗濯物をベランダに持って行きにくい」などの問題が発生します。

内見の際は、家具の配置も考慮しつつ、生活動線が確保できる間取りか確認しましょう。

  

以下のアプリは、室内を撮影→3Dモデルとして再現し、家具の配置をシミュレーションできます。内見の際に利用して、動線を確保できるか確認してみてください。

ルームプランナー:インテリアデザインのための3D間取り図

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日差しや風の入り方

部屋数が多いほど日差しや風の入り方が変化するため、内見時は以下のポイントを確認しましょう。

日差し・風の入り方を確認するポイント

・日中、照明なしで部屋が明るいか

・夕方の西日がきつくないか(室温が上がりやすいため)

・各窓を開けて、風が通るか(できれば換気扇もまわす)

著者としては、東向きもしくは南向きに窓のある部屋がおすすめです。東向きは朝日が入りやすく、南向きは日中に日が当たります。

洗濯物を乾かしやすいのはもちろんですが、朝から午後にかけて部屋に日が入ると、部屋の中で気持ちよく過ごせます。

 

また、風の通りが良い間取りは、空気を入れ替えやすいです。気温の高まる時期、掃除のタイミングなど空気を入れ替えたいとき、風の通りが悪ければ空気が部屋を循環しません。

日差し・風の入り方も意識して間取りを選ぶと、生活しやすい賃貸物件を見つけられるでしょう。

エアコンの設置場所

エアコンは、設置場所によって室温調整の効率が決まるため、内見時は必ず確認しましょう。

以下の場所であれば、エアコンの性能を引き出しやすくなります。

エアコンおすすめの設置場所

・窓に近い場所

・正面に家具を設置しない場所

・部屋の中央

窓の周囲は外の熱気・冷気が伝わる場所なので、窓に近い場所にエアコンがあれば効率的に室温調整できます。さらに、正面に障害物を設置しないことで、エアコンの空気が部屋を循環しやすくなります。

また、部屋の中央は、部屋全体にエアコンの空気を循環させやすく、温度調整の効率化が計れる場所です。

エアコンの配置も考慮できれば、過ごしやすい間取りの部屋を見つけられるでしょう。

理想の家具を設置できる広さか

同じ間取りでも部屋の広さは異なるため、理想の家具を設置できる広さかどうか内見時に確認しましょう。

たとえば、1DKのダイニングキッチンは4.5〜8畳ですが、賃貸物件によっては部屋の形状がいびつだったり、長細かったり、イメージ通りの部屋とは限りません。

大きなダイニングテーブルを設置したくても、部屋の形状次第では動線を確保できない可能性もあります。事前に家具のサイズを確認し、内見時は部屋のスペースをメジャーなどでチェックしましょう。

きっちり収まるサイズではなく、生活動線を確保できるかが重要なポイントです。

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【地域&間取り別】一人暮らし×社会人向け賃貸物件の家賃相場

コストの平均・相場

一人暮らし×社会人向けの賃貸物件について、地域と間取り別に家賃相場を解説します。

家賃は収入の1/3〜1/4が適切とされています。自身の収入・居住予定地域と照らし合わせつつ、間取り選びの参考にしてみてください。

地域&間取り別の家賃相場(万円)

地域1R1K・1DK1LDK・2K・2DK
北海道2.963.294.77
東北4.163.904.74
関東4.574.716.28
北陸3.753.794.59
中部3.983.764.91
関西4.844.485.85
中国3.913.614.42
四国3.293.444.29
九州3.603.644.43
沖縄3.544.294.51
※2024年6月時点
※参照元:賃貸アパート・マンション、不動産情報検索サイト – ハトマークサイト

同じ地域内でも、最寄り駅までの距離や都心部へのアクセスなど、条件によって家賃は変動します。

中でも、東京都23区内は家賃が高く、1LDK・1DKなどは家賃平均20~30万円台のエリアもあります

上記はあくまでも、間取り選びの参考として活用してみてください。

   

   

※参照元

賃貸アパート・マンション、不動産情報検索サイト – ハトマークサイト

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部屋探しでは「間取り+他の条件」も要チェック!

賃貸物件の間取り選びは、自身のライフスタイルに応じて選ぶことで、生活しやすい空間を作れます。ただし、日の入り方やエアコンの設置場所など、細かい条件もチェックしなければ、日々の生活にストレスを感じるかもしれません。

また、「厚生労働省 令和2年度 住宅市場動向調査」によれば、賃貸物件を探す人は以下のような条件で住まいを決めたようです。

賃貸物件の選択理由(厚生労働省のデータから作成)

※参照元:厚生労働省 令和2年度 住宅市場動向調査

賃貸物件探しは、部屋の中の条件だけでは決められません。駅までの距離やゴミ捨て場の有無、地域性など他の条件も考慮することで、生活しやすい環境で暮らせます

条件を考える際は、「外せない条件」「あった方が嬉しい条件」にわけておくと、候補を絞りつつ、複数の中からマッチング率の高い賃貸物件を見つけられるでしょう。

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