【大学生の生活費をシミュレーション】内訳を知って節約上手!

【大学生の生活費をシミュレーション】内訳を知って節約上手!
大学生の1人暮らし費用

大学生になり、初めて1人暮らしを始めようとしている人は、生活費について十分に理解しておく必要があります。特に、家賃や仕送り額など、日常生活を送るうえで重要なポイントは押さえておきましょう。

この記事では、賃貸物件の家賃相場や生活費、仕送り額の平均など、大学生が1人暮らしする際のお金に関わる情報を紹介します。

【大学生の生活費シミュレーション】生活費の内訳と平均

生活費の平均

全国大学生活協同組合連合会によると、大学生の毎月の平均生活費(2019年時点)は129,090円でした。中でも、住居費と食費、教養娯楽費が高い割合を占めています。具体的な生活費の内訳と平均額を見てみましょう。

項目費用
住居費53,930円
食費26,390円
教養娯楽費12,870円
貯金・繰越13,470円
日常費7,620円
交通費4,070円
電話代3,550円
勉学費1,900円
書籍費1,860円
その他3,430円
合計129,090円
出典:全国大学生活協同組合連合会「第55回学生の消費生活に関する実態調査(2019年)」

これらの額はあくまでも目安なので、住むエリアや生活環境によってかかる生活費には個人差があります。

しかし、大学生が1人暮らしで毎月生活していくには、この程度の生活費が必要になるということを頭に入れておきましょう。

【大学生の生活費シミュレーション】生活費の節約方法

生活費を節約

生活費を節約して、無理のない大学生活を送りましょう。具体的な節約方法を紹介します。

食費を節約

食費は各生活費の中でも、節約しやすい費用です。食費の節約ポイントは主に3つあります。今日からでも始められる、簡単なポイントに絞って紹介します。

・コスパ重視で自炊

・外食は店を選ぶ

・買い物は時間帯も大切

具体的にどのように節約するのか、次の段落から見ていきましょう。

コスパ重視で自炊を心がける

自炊で食費を節約する場合は、コスパの良い食材を中心に購入しましょう。具体的には、以下のような食材です。

食材 価格の目安
もやし 19~30円
豆腐(1丁) 70~100円
卵(10個入り) 180~220円
麺類(中華麺、うどん、焼きそば等) 16~30円
鶏むね肉(100gあたり) 50~90円
鶏ささみ(100gあたり) 50~100円

価格はあくまでも目安なので、地域やお店などによって異なります。しかし、どの食材も比較的安く販売されているため、節約するための食材としてはおすすめです。

また、鶏肉もやし麺類などは冷凍保存しておけます。冷凍保存して必要なときに使えるというのは、食材の無駄を省くことにもつながります。

外食する際は店を選ぶ

外食する際は、学食や学生向けの定食屋などの利用がおすすめです。学食の場合、学費によって費用が控除されているので、ボリュームがありながらも価格が安く設定(200~600円程度)されています。

また、学校付近にある定食屋の場合、学生証を提示することで割引してくれるお店もあります。

ファミレスや居酒屋などで食事をするよりも食費が抑えられるので、節約しようと考えている人は、これらの店を積極的に利用しましょう。

買い物するときは時間帯も意識しよう

毎日自炊するのは難しいという場合、スーパーでお惣菜やお弁当を買っても問題ありません。ただし、買い物する時間は閉店の1~3時間前を狙いましょう。

この時間帯はお惣菜やお弁当が値引きされている可能性が高いです。場合によっては半額で販売されています。

自炊するよりも安く済ませられることもあるため、自分で作るのが面倒なときにもおすすめです。

光熱費を節約

光熱費もちょっと意識するだけで節約できます。この段落では、電気代と水道代の節約について見ていきましょう

電気代の節約

手軽に電気代を節約する場合は、まずエアコンの使い方を工夫しましょう。具体的には、以下のような使い方がおすすめです。

  • 空間と設定温度の差が大きく、長時間家にいる場合はエアコンを付けっぱなしにする。
  • 頻繁に家を空ける場合は、必要なときだけエアコンを付ける。

エアコンは空間内が設定温度になるよう動きます。空間内の温度と設定温度の差が大きいと強いパワーで稼働し、より多くの電力を消費します。逆に、設定温度との差が小さければ消費される電力も少ないです。

例えば、空間は35℃で設定温度が27℃の場合、稼働させた直後は消費電力が大きくなります。そして、設定温度に近くなるほど、少ないパワーで稼働するため、消費電力は小さいです。

ただし、消費電力が抑えられていると言っても、エアコンが稼働していると電力は使い続けられます。そのため、家を空けている間はエアコンの電源を切っておきましょう。

水道代の節約

自宅で特に水を使う場所はお風呂です。そのため、水道代を節約するのであれば、お風呂での水の使い方を注意しなければなりません。

簡単な方法は、入浴の際にシャワーのみを使うことです。湯舟にお湯を張った場合、約150Lで30~40円程の料金になります。これを一カ月、毎日行うと約1,000円の水道代が発生します。

ただし、水道料金は地域により異なるので、あらかじめ水道局で料金をチェックしておきましょう。

【大学生の生活費シミュレーション】賃貸物件の家賃相場

家賃

大学生の生活費を把握するうえで、家賃相場は大切な情報です。まずはエリア毎の家賃相場を確認してみましょう。

全国の地域別家賃相場

各地域(北海道・東京都・愛知県・大阪府・福岡県)にある、大学生の1人暮らし向けの賃貸物件(1R・1K・1DK)の家賃相場を見ていきましょう。

※2020年11月10日時点

地域家賃相場
北海道4.07万円
東京都7.18万円
愛知県4.62万円
大阪府5.00万円
福岡県3.58万円
沖縄5.69万円
参照元:ホームズ 

東京都は特に家賃相場が高額です。一方で、北海道福岡県愛知県などは4万円台と安い傾向にあります。地域ごとに家賃相場の違いがあることも理解して、毎月の生活費を考えましょう。

東京都内で大学生に人気なエリアの家賃相場

国内でも特に家賃相場の高い東京都にフォーカスして、中でも大学生に人気なエリアにある賃貸物件(1R・1K・1DK)の家賃相場を見ていきましょう。

※2020年11月10日時点

エリア家賃相場
高田馬場9.12万円
吉祥寺8.05万円
池袋8.99万円
渋谷14.53万円
八王子5.75万円
参照元:ホームズ 

高田馬場や吉祥寺は学校が多く、大学生の若者向けなお店・スポットも豊富です。大学生に人気のエリアとなっていることもあり、家賃相場は高くなっています。

一方、八王子は都心部から少し離れていますが、エリア内には学校がいくつもあります。東京都内でも落ち着いた雰囲気があり、家賃相場も安いため、大学生が住みやすいエリアとして人気です。

【大学生の生活費シミュレーション】仕送りの平均額

仕送りの平均額

仕送りの平均額

全国大学生活協同組合連合会が発表する学生生活実態調査によると、2019年度の仕送り額の平均は72,810円でした。この額では、前項の「【大学生の生活費シミュレーション】生活費の内訳と平均」で紹介した生活費には足りません。

また、住むエリアによっては、平均額よりも生活費が高くなってしまう可能性もあります。仕送りの額を増やしてもらったり、アルバイトで稼いだり、毎月の生活費を確保しましょう。

大学生が仕送りなしで生活するには、どれぐらいの収入が必要?

毎月の生活費が129,090円だとすると、仕送りなしで生活するには、この額以上の収入が必要となります。大学生がアルバイトで稼ぐには、少し難しいかもしれません。

大学生の本業は勉強です。毎日授業を受ける場合、空いている時間は夕方以降となるケースも多いでしょう。課題もこなさなければならないので、アルバイトと両立するのは大変です。

時給1,000円のアルバイトで働くことを例に挙げて、毎月の生活費を稼ぐためにはどのくらい働かなければならないか見ていきましょう。

労働時間労働日数1日あたりの収入1か月あたりの収入
5時間25日5,000円125,000円
8時間16日8,000円128,000円

授業が終わって夕方以降働くことを考えると、1日5時間程度のアルバイトで収入を得る方が現実的かもしれません。

ただし、負担は大きくなってしまうので、体が持たないと考える人は奨学金を借りることも検討しておきましょう。

奨学金とは?大学生の1人暮らしで借りられるお金について

奨学金というのは、さまざまな機関が学生を支援するために、必要なお金を貸す、もしくは与える制度です。

奨学金は以下の2つの種類に大きく分けられます。

貸与型

給付型

貸与型は返済義務がありますが、低金利で学生生活に必要なお金を借りられます。条件次第で無利息、もしくは返済義務が免除されるケースもあります。

一方の給付型は返済義務がありません。しかし、給付するための条件が厳しく、学力や健康状態、世帯収入などいくつかの条件をクリアする必要があります。

お金の面で学生生活を送るのが難しいという人は、奨学金の利用も検討してみましょう。

奨学金を返済する場合、卒業後に就職して少しづつ返済していく必要があります。将来的な負担も考えて、奨学金を借りるかどうか判断しなければなりません。

【大学生の生活費シミュレーション】まとめ

大学生の1人暮らしでもまとまった生活費が必要です。しかし、学業にも力を入れなければならないので、大変に感じる場面も出てくるでしょう。

学生の負担を軽くしてくれる制度もあります。ご両親とも相談しながら、なるべく負担の少ない1人暮らしを検討してみてください。

生活費カテゴリの最新記事