【大学生の一人暮らし】仕送りなしで生活費を捻出する10の方法

【大学生の一人暮らし】仕送りなしで生活費を捻出する10の方法

仕送りなし大学生の1人暮らし

これから1人暮らしをスタートする大学生にとって、仕送りは大切な収入源です。しかし、場合によっては、仕送りを受け取れないという人もいます。

今回は、仕送りなしで1人暮らしを始める大学生に向けて、生活費を捻出する10の方法を紹介します。生活費の平均額や、大学生がアルバイトでどれくらい稼げるのか、なども参考に見ていきましょう。

目次

「大学生×一人暮らし×仕送りなし」本当に生活できる?

仕送りなしで生活できる?

大学生が仕送りなしで1人暮らしするのは可能です。実際、両親からの仕送りなし、学費・生活費も自分で負担している人はいます。

ただし、社会人と違って、大学生の場合は学業とアルバイトを両立させる必要があるほか、アルバイトから得られる収入も決して多くはありません。

ここからは、大学生が仕送りなしで生活していくための、具体的な方法を解説します。生活費の平均からどのくらいのお金が必要なのかを見ていきましょう。

「大学生×一人暮らし×仕送りなし」の平均生活費

生活費の平均

大学生の生活費平均については、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

上記の記事にもありますが、全国大学生活協同組合連合会によれば、大学生の生活費平均は1ヶ月あたり129,090円(学費を除く)です。

仕送りなしで生活するには、これ以上の額をアルバイト等で稼がなけばなりません。

次の段落では、大学生の平均収入を見ていきましょう。

「大学生×一人暮らし×仕送りなし」の平均収入額

平均収入額

日本学生支援機構が行った平成30年度の調査によると、1人暮らしの大学生(昼間部)の平均収入額は以下の通りです。

※国立、公立、私立へ通う学生の平均収入額

収入内訳収入額(1年あたり)
家庭からの給付1,493,600円
奨学金393,100円
アルバイト370,200円
その他44,300円
合計2,301,200円
出典:日本学生支援機構 平成30年度学生生活調査

この表を見ると、全体の約65%が仕送りによる収入となっています。そのため、仕送りなしで生活する場合は、この65%分の生活費を自分で稼ぐということになります。

次の段落からは、仕送りなしで生活する方法について、具体的に解説します。

「仕送りなし×学費のみ親に負担」の大学生が生活する方法

生活術5つ

学費だけでも負担してもらえるのであれば、毎月13万円ほどの生活費を確保できれば問題ありません。このケースの場合、安定して収入を確保することも大事ですが、節約を意識するだけでも生活費をやりくりできます。

具体的にどうするのか見ていきましょう。

【生活方法①】安定してシフトに入れるアルバイトを探す

毎月の生活費をコンスタントに稼ぐには、安定してシフトに入れるアルバイトを選びましょう。具体的には、以下のようなアルバイトがおすすめです。

コールセンタースタッフ

コールセンタースタッフは時給が高い(1,200~1,300円)ところが多く、24時間体制で対応していればシフトの融通も効きやすいです。髪型・服装なども自由なケースがほとんどなので、プライベートなファッションも気にする必要がありません。

さらに、深夜帯のシフトであれば時給増となるので、稼ぎたい人にもおすすめです。

飲食店(ファミレスや居酒屋)

飲食店は未経験でも採用可のお店が多いので、アルバイトが初めての大学生でも始めやすいです。

さらに、ファミレスや居酒屋であれば深夜帯まで営業しているため、授業が終わってからシフトに入れます。週末や休日なども絡めれば、安定して入りやすいアルバイトです。

コンビニ定員

24時間営業の店舗が多いため、シフトへ入りやすいアルバイトです。さらに、授業の状況によっては、深夜帯に入ることもできます。深夜帯は時給も高額なので、稼ぎたい人は求人をチェックしましょう。

【生活方法②】飲食店アルバイトもおすすめ

まかない付きのアルバイトは普段の食費を抑えられるので、節約して生活するにはおすすめのアルバイトです。具体的には、ラーメン屋やファミレス、居酒屋などが挙げられます。

ただし、まかないは必ずしも無料ではありません。ファミレスの場合は、30~70%引きで食べさせてもらえるケースが多いです。

一方、個人営業のラーメン屋や居酒屋の場合は、無料でまかないを食べさせてもらえるお店もあります。

まかないでどの程度食費は節約できる?

まかないで食費を抑えた場合、毎月どの程度の節約効果があるのかシミュレーションしてみましょう。

毎月の食費の平均が26,390円、一食あたり293円としてシミュレーションします。

まかないの頻度 節約できる費用 食費  
まかない無し0円26,390円
週4でまかない4,688円21,702円
週6でまかない7,032円19,358円

「まかない無し」と「週6でまかない」を比較すると、約7,000円の食費を節約できる計算です。

生活費を自分で負担する場合は、このようなちょっとした費用の節約も心がけましょう。

【生活方法③】支出の管理を徹底して節約する

少しでも生活費を確保するには、無駄な浪費を防ぐことが重要です。そのために、まずは毎月の支出をしっかり管理しましょう。

支出管理に関しては、こちらの記事でも紹介しているので、是非参考にしてみてください。アプリを使った方法なので、手軽に行えますよ。

【生活方法④】変動費を節約する

変動費というのは交際費や光熱費といった、毎月変動する費用を指します。特に、大学生の場合はサークルや部活、友人との飲み会など交際費が高額になりがちです。

交際費の節約

基本的な交際費の節約方法としては、家飲み(自宅で遊ぶ)をする、遠出を控えるなどがあります。しかし、これだけでは友人と外食した際の費用を節約できません。

外食の際は、株主優待券オンラインクーポンなどを活用しましょう。

株主優待券は、大手のチェーン店が株主に発行している割引券のようなものです。

金券ショップやフリマアプリなどへ流れていることもあり、株主でない人でも手に入れられます。株主優待券を使うと、通常の半額~7割程度で飲食できるので利用してみましょう。

また、クーポンアプリやSNS、ニュースアプリでは、お店のクーポンが発行されています。クーポンは日々更新されていくので、使えるお店は常にチェックしておきましょう。

光熱費の節約

光熱費は変動費の中でも無くすことのできない費用です。毎月必ず発生するので、生活費をやりくりするには少しでも抑える必要があります。具体的な節約方法は、以下の記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。

【生活方法⑤】家賃の安い物件を選ぶを選ぶ

家賃は固定費の中でも大きなウェイトを占めます。そのため、少しでも生活費を捻出するには、家賃を抑えることが大切です。

家賃が安い物件の条件としては、以下のポイントが挙げられます。

  • 駅、学校から徒歩15分以上
  • 築古(築11年以上)
  • アパート
  • 最寄り駅に快速、急行が止まらない

駅や学校から徒歩5~10分圏内の物件は駅チカに分類され、家賃も高額になりやすいです。駅から遠い物件と比べると、1~1.5万円程度は高くなります。

築年数に関しても、少しでも古い物件の方が家賃は安いです。おすすめは築古のリノベーションされた物件です。室内は新築のように綺麗でも家賃はリーズナブルに抑えられています。

また、マンションよりもアパートの方が家賃は安い傾向にあります。一概には言えませんがマンションは構造上、アパートよりも耐震性能が高く、防音性に優れた建物です。そのため、マンションの方が物件として高性能ですが、家賃は高くなります。

最後に、最寄り駅に快速や急行が止まる場合は、利便性の高い物件となるので家賃は高額です。学校付近に複数の路線が走っている場合、なるべく快速や急行の停まらない駅の近くを選びましょう。

「仕送りなし×学費も自分で負担」の大学生が生活する方法

生活術5つ

ここでは、国立大学へ通うことを想定して、仕送りなしで大学生が生活していく方法について解説します。

国立大学の場合、年間約53万円ほどの授業料が必要です。学費も自分で負担するということは、生活費に加えてこの授業料分の収入を得なければなりません。そのため、収入を得る、学費を工面する方法の2つを中心に解説していきます。

【生活方法①】奨学金を利用する

奨学金は金銭的な問題で大学や専門学校などへ通えないという人に対し、低利子もしくは無利子でお金を貸してくれる制度です。条件次第になりますが、返済する必要のない奨学金(給付奨学金)もあります。

給付奨学金については、2020年4月から新しい制度が始まりました。世帯収入の条件をクリアできれば、成績に関わらず支援が受けられます。

日本学生支援機構では、この給付奨学金の対象に入っているかどうかを判断できるシミュレーターがあります。自分が対象に入っているかどうか、一度利用してみて下さいね。

また、奨学金の種類や特徴に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。

奨学金を利用する際の注意点

奨学金は進学・就学へ使うためのお金ですが、厳しい制約があるわけではありません。そのため、学費だけでなく生活費やサークルの会費などへ使っている人もいます。

しかし、無計画に使ってしまうと、学費が払えない状況に落ちってしまう恐れがあります。奨学金を受け取った際は、学費の支払時期までしっかり貯金しなければなりません。

国立大学の場合、学費の支払時期は前期・後期の2回です。この支払時期まで奨学金は大切に取っておきましょう。

【生活方法②】授業料等減免制度を利用する

授業料等減免制度とは、新しい給付奨学金とセットに利用できる制度です。具体的には、入学金と授業料を免除もしくは減額してもらえます。

住民税非課税世帯かそれに準ずる世帯(年収が約380万円以下)の学生が対象ですが、学力が一定以上という条件はありません。本人の学習意欲の高さをレポート等で確認し、問題なければこの制度を利用できます。

上限額(給付奨学金と併せて)まで授業料等を減免される対象となるのは、年収が270万円以下の世帯です。この場合、国公立大学へ通う学生であれば、1年間で54万円の授業料が減額されます。授業料は実質的に免除されます。

入学後、3ヶ月経過した場合は減免の対象にはなりません。申請時期に気を付けて利用しましょう。

【生活方法③】高時給なアルバイトを探す

学費も自分で負担するとなれば、高時給なアルバイトでしっかり稼ぐことも大切です。時給が高めなアルバイトは以下のようなものがあります。

パチンコ屋の定員

高時給の代表格のようなパチンコ屋の定員バイト。どのエリアでも時給は高く、1,200~1,500円程度の時給に期待できます。2020年からは、パチンコ屋でもホール内は全面禁煙となっているで、非喫煙者でも働きやすい環境になりつつあります。

官公庁

時給は1,500円前後と高額で、就職活動の際はアピールポイントにもなるので、人気のあるアルバイトです。デスクワーク中心なので、体力に自信のない人でも働きやすい環境となっています。

ただし、問題なくPC操作できる、事務系のソフトを扱えるスキルがある、など条件は他のバイトよりも厳しいケースが多いです。

大学事務

求人サイトだけでなく、通っている大学の掲示板にも事務員募集の張り紙がされていることがあります。時給は1,300円前後と高額なケースも多く、安定して働ける場所です。同じ大学内であれば交通費もかかりません。

【生活方法④】長期休みをアルバイトに充てて貯金

長期休みはお金を貯める良い機会です。特に、大学生の夏休み・春休みは長期で、この期間限定の時給が高額なアルバイトもあります。

たくさん稼ぐならリゾートバイトがおすすめ

夏休みや春休みのリゾート地は繁忙期なので、フルタイム出勤しやすく、シフトにも入りやすいことが特徴です。場所によっては、1ヶ月で18~20万円ほど稼げます。

さらに、期間限定で募集をかけるところが多いため、一時的に働くにはおすすめのアルバイト先となっています。

特におすすめなのが、スキー場やキャンプ場のスタッフ、ホテルのナイトフロントなどです。どれも高時給で、シーズン中はしっかりシフトに入れます。特に、ナイトフロントはシフトが深夜帯なので、時給も高めです。

【生活方法⑤】空き時間に副業を始める

地域によっては、アルバイトできるお店・施設が限定されているケースや、思うようにシフトへ入れないといったこともあります。

このような場合は、空いた時間できる副業も検討しましょう。スマホやPCがあればできる副業も多いので、空いた時間を利用して稼げます。

大学生でもできるおすすめの副業を紹介します。

アンケートモニター

アンケートモニターは、企業が販売する商品やサービスに関するデータを収集するために行うアンケートに答えるアルバイトです。

アンケートの内容にもよりますが、1件あたり数円~数十円相当の報酬がもらえます。少しでも空いた時間に稼ぎたいという人におすすめです。

アンケートモニターを始めるには、専用サイトやアプリを利用する必要があります。具体的には、以下のサイト・アプリが挙げられます。

デリバリー配達員

ウーバーイーツやフードパンダ、出前館など、各デリバリーサービスでは配達員を募集しています。

配達員になるための一般的な方法は、応募フォームから登録し、銀行口座や必要書類などを用意し、説明会に参加するだけです。説明会終了後に配達用のバッグが配布されます。そして、配達員専用のアプリを使うことで、配達業務を始められます。

このアルバイトの大きな特徴は、好きな時間に働けることです。業務時間が固定されていないので、自由に働きやすくなっています。

また、デリバリーサービスや対応エリアによって異なりますが、報酬は1件あたり600~800円が相場です。

このような登録制のデリバリー配達員は、配達する際に使うバイクや自転車は自前で用意しなければなりません。バイクを使う場合、ガソリン代も自分負担という点に注意しましょう。

データ入力

データ入力は企業の資料や顧客情報などを入力するアルバイトです。スマホやタブレット、PCなどの端末があれば誰でも始められます。

報酬は1文字あたり0.1~1円、データの収集から入力まで行う場合は1件あたり10~50円が相場です。

また、在宅での業務は成果報酬型であるケースがほとんどとなっています。つまり、やった分だけ報酬につながります。

実際に仕事を始める際は、求人サイトやクラウドソーシングサービスなどを利用して、仕事を受注できます。具体的には、以下のサイトやクラウドソーシングサービスがあります。

スキル販売

イラストが描ける、翻訳ができる、動画編集ができるなど、専門的なスキルを持っている人は、自分のスキルを販売できます。

スキルを持つ人と、そのスキルが必要な人をつなげる「coconala」というサービスがあります。このサービスを利用すれば、自分のスキルを500円から販売できます。

例えば、SNS用に自分のイラストを描いてほしい人がいれば、そのイラストを描いて報酬がもらえます。

専門的なスキルがない人でも、恋愛相談に乗る、美容・ファッション系のアドバイスをするといったことも可能です。

出品できるスキルのジャンルは18種以上と幅広いので、一度利用してみてくださいね。

まとめ

仕送りなしで学生が1人暮らしを始めるのはハードルが高いです。しかし、報酬の高いアルバイトで稼ぐ、うまく節約する、国の制度を利用するなど生活費をやりくりする方法はあります。

自分に合った方法を選んで、仕送りなしの1人暮らしを続けてみましょう。

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