フリーター×一人暮らしの生活はきつい?生活費や家賃の目安も解説

フリーター×一人暮らしの生活はきつい?生活費や家賃の目安も解説

フリーター×一人暮らしはどのくらいきつい?生活費や家賃の目安も解説

フリーターとして一人暮らしを始めるとき、「生活に余裕はあるの?」「給料が不安定で楽しく生活できないかも」など、漠然としたネガティブなイメージを持つかもしれません。

しかし、漠然としたイメージだけでは、一人暮らしへの不安を払拭できないほか、リスク回避も難しくなるでしょう。

 

そこで今回は、「フリーター×一人暮らしは本当にきついのか?」を軸に、金銭的な面からリアルなライフスタイルを解説します。

初期費用や生活費、節約方法なども詳しく解説するので、これから一人暮らしを始める方はぜひ参考にしてみてください。

リスクを最小限に抑えつつ、安定した一人暮らしを目指しましょう。

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フリーター×一人暮らしが「きつい」のはなぜか?

原因・理由

フリーターの一人暮らしがなぜきついのか、その理由を3つにわけて解説します。

1ヶ月の生活費に約15万円かかる

一人暮らしの生活費は約15万円/月かかるため、フリーターの収入では生活が苦しくなるかもしれません。

以下は、収入と支出の目安額です。

フリーターの収入と支出(1ヶ月あたり)

収入:149,000円

支出:148,909円

フリーターの収入でも、一人暮らしの生活は続けられます。

しかし、節約やお金の使い方を工夫しなければ、余裕のある生活は難しいでしょう。

収入・支出については以下で詳しく解説するので、参考にしてみてくださいね。

>>フリーターの収入・支出をシミュレーション

入居審査に通りにくい恐れがある

収入が安定しない場合、賃貸物件の入居審査に通りにくくなる恐れがあります。

通常、賃貸物件の入居には必ず審査が行われ、支払い能力や保証人の有無などを確認されます。

収入の不安定なフリーターは家賃の支払い能力が懸念されるため、入居不可となるリスクがあることも理解しておきましょう。

 

もちろん、「フリーター=入居不可」となるわけではありません。

十分な預貯金がある」「大手企業でアルバイトしている(収入が安定している)」「保証人がいる」など、条件を満たしていれば、問題なく審査を合格できるので安心してくださいね。

精神的に辛い時期もある

フリーターとして一人暮らしを続けていると、精神的に辛くなる時期があります。

あくまでも著者の経験談ですが、「生活に余裕がない」「友人との食事に躊躇する」など、ネガティブな状況に陥ることが多々ありました。

将来への不安も重なると、生活を続けられる自信を失うかもしれません。

 

しかし、金銭的な準備と将来の目標へ向かう道筋を立てていれば、余計な不安はなくせます。

フリーターとして一人暮らしを始める際は、必ず準備を行ってリスクを減らすことに注力しましょう。

 

正しく準備を進めるためにも、次項から解説する「初期費用」「生活費」について理解を深めてくださいね。

>>フリーターが一人暮らしを始める際の初期費用は約43万円

>>フリーターの収入・支出をシミュレーション

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フリーター×一人暮らしの初期費用は約43万円

初期費用

家賃5万円の賃貸物件に住むことを前提に、一人暮らしを始める際の初期費用がいくらなのか見ていきましょう。

一人暮らしの初期費用

項目目安金額
引っ越し費用時期や荷物の量で変動50,000円
仲介手数料家賃1ヶ月分50,000円
敷金・礼金家賃1~2ヶ月分100,000円
前家賃家賃1ヶ月分50,000円
鍵交換費賃貸物件による10,000円
火災保険料保険会社による15,000円
家具・家電・日用品の購入費150,000円
合計425,000円

一人暮らしを始める場合、初期費用として少なくとも40万円は用意しておきましょう。

賃貸物件によっては、鍵交換費や敷金・礼金などがかからないケースもあります。

不動産会社に確認して、あとから慌てないよう準備してくださいね。

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フリーターの収入・支出をシミュレーション

シミュレーション

フリーターの収入・支出から、どのような一人暮らし生活を送れるのか見ていきましょう。

シミュレーションの前提条件

家賃   :5万円(全国平均)

居住地  :東京都

時給   :1,004円(全国の最低賃金平均)

労働日数 :22日(8時間/日)

1ヶ月あたりの収入(手取り)目安

 項目収入支払い
1ヶ月あたりの収入176,704円
所得税約9,500円
住民税約17,700円
国民健康保険料約5,000円
手取り額149,000円
※出典:厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 

一人暮らしの支出(生活費)目安

項目金額
家賃50,000円
食費39,069円
水道・光熱費13,098円
家具・家事用品の購入費5,487円
服・靴などの購入費5,047円
保健医療費7,384円
交通費3,823円
通信費7,008円
教養娯楽費(本や遊びなどの費用)17,993円
その他31,071円
合計148,909円
※出典:総務省統計局 家計調査(2022)

手取り約15万円の場合、毎月の生活費はギリギリ支払えるようですね。

しかし、生活はできるものの、貯蓄や投資などにまわす余裕はないかもしれません。

 

もちろん、居住地域によって最低賃金や家賃などは異なるので、上記はあくまでも目安として参考にしてみてください。

フリーター×一人暮らしの家賃目安は収入の1/3~1/4

フリーターとして一人暮らしを始める場合、家賃の目安は収入の1/3~1/4です。

フリーターの収入・支出をシミュレーション」でも解説したとおり、生活費における家賃のウエイトは大きく、目安額を超えると生活に係る費用を削らなければなりません。

 

さらに、敷金・礼金や仲介手数料など、家賃を軸とした初期費用も高くなります。

1/3~1/4はあくまでも目安ですが、家賃は簡単に下げられない固定費です。

収入とのバランスを考慮して、慎重に賃貸物件を選びましょう。

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フリーター×一人暮らしに必須の節約方法6つ

節約方法

少しでも生活にゆとりを持たせられるよう、フリーターの方に向けた一人暮らしの節約方法6つを解説します。

今後の生活をイメージしながら、取り組めそうな節約方法をピックアップしてみてくださいね。

家計簿をつける

家計簿をつけることで、以下の節約効果に期待できます。

家計簿の節約効果

お金の流れを知って無駄遣いを減らす

節約への意識が強くなる

自分に合う節約のコツがわかる

家計簿は「どこに」「いくら」お金を使ったのかが見える化できる方法です。

「コンビニでの余計な買い物」や「外食の頻度」などがわかれば、節約への意識が強くなり、無駄遣いを減らしやすくなりますよ。

 

さらに、どこに最もお金をかけているのかがわかれば、自分なりの節約方法も見えてきます。

家計簿をつけるのが面倒な場合は、決済アプリの支払い履歴などをチェックして、お金の流れを把握してみましょう。

フリーターとして一人暮らしを始めるのであれば、お金の自己管理ができる環境を整えることが大切です。

自炊を心がける

外食や中食(お弁当やお惣菜)は自炊の約1.5~3倍近くの出費がかかるため、生活費を節約する際は自炊で食費を抑えましょう。

自炊による節約では、以下の点に注意してください。

自炊の注意点

安い食材(旬の食材)を意識する

・調理しきれない食材を買い込みすぎない

・週2~3の作り置きを行う

旬の食材は収穫量や流通量が多くなり価格が下がるため、より節約効果が高まるでしょう。

ただし、安いからといって買い込みすぎると、調理しきれない食材を捨ててしまうかもしれません。

食材の無駄を省くためにも、使い切れる分だけ買うことが大切です。

 

また、自炊を始めると面倒に感じるときも出てきます。

コンスタントに自炊を続けられるよう、作り置きで調理の手間を省くことも忘れないでくださいね。

 

自炊のポイントは以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

固定費を抑える

固定費を節約することで、毎月の生活費を安定して抑えられます

固定費とは、家賃や光熱費など、毎月発生する一定額の出費のことです。

固定費の種類別に節約方法を見ていきましょう。

固定費の節約方法

項目内容
家賃・家賃相場を調べてから賃貸物件を探す
・入居前に家賃交渉を行う
水道・光熱費・料金プランや契約会社の見直し
・省エネ家電への切り替え
スマホ代・契約プランの見直し
・格安SIMへの乗り換え
サブスク代・使用頻度の低いサービスを解約
保険料・ライフスタイルに応じた内容に切り替え
・ダイレクト型保険の検討
※ダイレクト型保険:販売代理店を通さない保険商品

「個別の節約は難しい」「いちいち管理するのが面倒」といった場合は、クレジットカード払いへの切り替えを検討しましょう。

たとえば、毎月の固定費が7万円、クレジットカードのポイント還元率が3%の場合、実質的に毎月2,100円の割引が受けられます。

付与られたポイントは食費などの生活費にまわせるので、フリーターの方は積極的に利用してみてくださいね。

家電は必要最小限

家電の数を最小限に抑えて消費電力を減らすことで、生活費の節約につながります。

電気代の主な内訳は、「基本料金」と「従量料金」です。

このうち、従量料金は消費電力に応じて上がっていくので、自宅内の家電製品を少なくするだけでも、電気代を安く抑えられます。

具体的には、以下のポイントに注意してください。

電気代節約のポイント

稼働し続ける家電を少なくする

・なるべく新しい家電をそろえる

必需品となる家電だけを購入する

当然のことですが、家電を稼働させる時間が長いほど、消費電力も多くなります。

たとえば、テレビや照明器具、電気便座などは消費電力が多い家電なので、長時間の稼働を控えるだけでも電気代を節約できます。

 

また、新しい家電ほど省エネ性能が高く、電気代節約につながります。

詳しくは以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

一人暮らしで電気代が10,000円超え!6つの原因と節約方法を解説

引っ越しの初期費用を抑える

引っ越しの初期費用は、以下のポイントを押さえると節約できます。

引っ越しの費用を節約する方法

・引っ越しの閑散期(5~8月、11~2月)を狙う

複数の業者に見積りを依頼して、安い業者を探す

・引っ越し業者のキャンペーンを利用する

梱包材の用意荷造り荷解きは自分で行う

3~4月などの引っ越しシーズンは、引っ越し業者の依頼料が高くなります。

閑散期を狙いつつ、複数の業者へ見積りを依頼して、少しでも安く済ませる工夫を実践しましょう。

 

また、引っ越し業者によっては、荷造りや梱包材の用意が有料サービスとして提供されています。

可能な限りサービスを削るだけでも、引っ越しの初期費用を安く抑えられますよ。

初期費用を安く抑えて、一人暮らし直後の生活を楽にしましょう。

家賃補助を利用する

フリーターとして働く人も、家賃補助を利用して毎月の生活費を抑えられる可能性があります。

家賃補助の種類

種類特徴
企業の福利厚生・家賃補助の有無は企業により異なる
・一定の条件を満たすことで受給できる
自治体の制度・地域により補助内容はさまざま
・利用できる世帯は限られるので注意

アルバイトを始める際は福利厚生に必ず目を通し、どのような補助を受けられるのか確認しましょう。

家賃補助を受けられる可能性は低いですが、他の福利厚生でも生活費を抑えられるかもしれません。

 

自治体の制度については、地域によって有無や制度内容が異なります。

最近では、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減った人(求職活動中)を対象とした、「住居確保給付金」という制度が実施されました。

給付期間は原則3ヶ月ですが、支給上限53,700円(東京都特別区の場合)の給付が受けられます。

 

ただし、世帯収入や預貯金の額など対象要件が設けられているので、自治体HP厚生労働省HP などを確認して、要件を満たしているか確認してみましょう。

受けられる制度は積極的に利用して、生活費を節約することも大切です。

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将来的には就職も視野に入れよう!

就職・正社員

将来的には就職も視野に入れて、生活の自由度を向上させましょう

「フリーター=自由」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、入居審査や受けられる補助制度、生活の安定などにおいては制限も多いです。

手取り額が少なければ貯金も難しくなり、病気や事故など万が一の事態に備えられない恐れもあります。

 

「フリーターの経験しかないのに、正社員は無理じゃないの?」と考える人もいるでしょう。

しかし、以下の方法であれば、フリーターから正社員として就職できる可能性があります。

正社員を目指す方法

方法特徴
正社員登用制度・正社員へ転換するための制度
・企業によっては導入されている
・試験や面接などの条件あり
ハローワーク・厚労省が運営する無料の雇用サービス機関
・全国の自治体に設置されている
・キャリアプラン作成や職業紹介などのサービス
求人サイト・多種多様な求人が掲載されている
・条件別に求人を検索できる
転職エージェント・プロによる転職支援サービスが受けられる
・求人紹介や面接対策なども可能

中でも、国や自治体が提供するサービスは、無料もしくは低料金で就職支援を受けられます

費用をかけず信頼できる企業への就職が見込めるため、正社員として働く意思がある場合は、公的支援を検討してみてくださいね。

フリーターだからこそ貯金に力を入れよう!

フリーターとして一人暮らしを続けることはできますが、貯金は思うようにできないかもしれません。

しかし、貯金は入居審査や生活の初期費用だけでなく、自分の病気・親族のトラブルなど、あらゆる場面で必要です。

 

さらに、就職活動の際は仕事・アルバイトに時間を割きにくくなるので、ある程度の貯金があると安心できます。

フリーター×一人暮らしに必須の節約方法6つ」で解説したような節約を実践して、可能な限り収入を貯金にまわすよう意識しましょう。

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