投稿日:2024年2月10日 | 最終更新日:2024年2月12日
キッチンの排水口が臭うと、部屋の中まで嫌な臭いが漂ってきたり、料理がおいしく感じなかったり、生活へ支障をきたすこともあるかと思います。
そこで今回は、排水口が臭くなる原因と対策方法について解説します。
臭いを予防する方法についても解説するので、部屋を清潔に保ちたい方はぜひ参考にしてみてください。
排水口の臭いを取り除いて、「気持ちの良い部屋」「汚い・臭いことへのストレス軽減」などを実現しましょう。
キッチンの排水口が臭くなる主な原因&対策方法
キッチンの排水口が臭くなる主な原因と臭いへの対策方法について解説します。
自宅の状況と照らし合わせながら、どの対策方法が合っているか見ていきましょう。
キッチンを使っていない
キッチンを使わない期間が長くなると排水口の封水がなくなり、排水管内の臭いが上がってきます。
封水とは、排水トラップ(ゴミ受けの下にある装置)に溜まる水で、排水管から上がってくる臭いやゴキブリ・ネズミなどを防いでいます。
そのため、放置していると封水の水がすべて蒸発してしまい、下水のような嫌な臭いがシンクまで上がってきます。
対策方法
・定期的に水を流し、排水口に十分な量の水を流す
・排水トラップが壊れている場合は交換する(業者へ依頼する)
水を流しても臭いが改善しない場合は、汚れやゴミ、排水トラップの故障などが考えられます。
排水トラップの交換部品はホームセンターでも購入できますが、DIYによる交換は他の箇所を破損させる恐れがあるのでおすすめできません。
排水トラップやゴミ受けの汚れ
排水トラップやゴミ受けは、食べ物のカスや油などの汚れが溜まりやすい部分です。
これらの汚れが腐敗すると、悪臭を放ちます。
対策方法
・キッチンを使ったあとはゴミ受けを空にして、汚れを溜め込まないようにする
・週に一度は排水トラップやゴミ受けを取り外して掃除する(中性洗剤や重曹、酢など)
・丸めたアルミホイルを入れておく(金属イオンの抗菌作用が働く)
排水トラップやゴミ受けを掃除したあとは、アルコールスプレーなどで除菌しておくと、より悪臭の対策効果に期待できます。
アルミホイルの使い方は、「アルミホイルでぬめりを防ぐ」で詳しく解説します。
排水ホースの汚れ
排水ホース内にも、油や食べ物のカスなどの汚れが付着し、嫌な臭いの原因となります。
排水ホースは内部で曲がっているタイプ多く、汚れが詰まりやすい部分です。
汚れが詰まると水の流れが悪くなり、雑菌やカビが繁殖しやすくなるため、これも臭いの原因になります。
「排水トラップを掃除しても臭いが取れない」「水の流れが悪くなった」といった場合、排水ホース内の汚れが原因かもしれません。
対策方法
・タオルなどで排水口にフタをして、約60℃のお湯をシンクに溜めてから流し込む
・排水ホースに塩素系の漂白剤を入れて雑菌やカビの繁殖を防ぐ
・ワイヤー(掃除道具)などを使って汚れ掻き出す
お湯を使う場合、熱湯では排水ホースを傷める恐れがあるので注意してください。
塩素系漂白剤は使用上の注意をよく読んでから正しい方法で使いましょう。
排水ホースだけでなく、身体的な悪影響を受ける恐れがあります。
排水管の経年劣化
経年劣化により排水管のつなぎ目などで隙間が生じると、そこから嫌な臭いが漏れる可能性もあります。
「どれだけ掃除しても臭いが消えない」「排水管が古くなっている」といった場合は、管理会社・大家さんへ連絡して修理を依頼しましょう。
連絡する際は費用が自己負担にならないよう、「解決しないときは管理会社・大家さん連絡!」も参考にしてみてください。
キッチンの排水口から漂う臭いを防止する方法
排水口から漂う臭いを防止する方法について、3つのパターンで解説します。
日常的にできる予防方法も解説するので、早速今日から実践してみましょう。
排水口周りをこまめに掃除
排水口周りの掃除は、最も基本的で臭いの原因となる食べカス・油などの付着を防ぎます。
掃除の方法は以下の通りです。
排水口周りの掃除方法
・キッチンを使った後は排水口の汚れを拭き取る
・週に一度、重曹と酢(それぞれ大さじ1程度)を排水口に流して洗浄する
・月に一度、市販のパイプクリーナーを使って排水口を掃除する
重曹と酢を使う際は、泡が出てきて30分ほど経過してからお湯で洗い流しましょう。
排水口に付着した油汚れや水垢などを落とせます。
また、パイプクリーナーは、パイプ内部に溜まった汚れやぬめりを溶かして流す効果に期待できます。
使用方法は商品によって異なるので、必ず説明書を読んでから使ってください。
これらの掃除方法は、排水口から漂う臭いだけでなく、ハエやゴキブリなどの害虫の発生も防げます。
油を排水口に流さない
排水口に油を流さないことで、臭いの原因となる食べカスやゴミの付着を防げます。
排水口や排水管内に油が残ると、ぬめりによって食べカス・ゴミが付着しやすくなります。
料理で油を使った際は、キッチンペーパーで拭き取るか、処理剤(テンプル)などで処理しましょう。
アルミホイルで臭い・ぬめりを防ぐ
「排水トラップやゴミ受けの汚れ」でも解説したとおり、アルミホイルは排水口の臭い・ぬめりを予防できます。
アルミホイルは水に触れることで化学反応(金属イオンの発生)を起こし、臭い・ぬめりの原因となる雑菌の繁殖を防いでくれます。
具体的な使い方を見ていきましょう。
アルミホイルの使い方
1.アルミホイルをちぎり、直径3㎝ほどに丸めて排水口に入れる(硬く丸めすぎない)
2.水を流す
3.週に一度、アルミホイルを入れ替える
アルミホイルをゆるく丸めておくと水に触れる面積が大きくなり、より効果に期待できます。
作業時間は2~3分程度なので、早速実践してみてください。
ただし、あくまでも予防方法なので、完全に排水口の臭いを取り除けるわけではありません。
定期的な掃除も行うことで、より排水口をきれいな状態に保ちやすくなります。
解決しないときは管理会社・大家さん連絡!
排水口から漂う臭いが解決しない場合は、管理会社や大家さんに連絡して修理対応をお願いしてください。
掃除で解決できない臭いは、パイプの劣化・破損などが原因の恐れがあります。
交換・修繕が必要な状態かもしれないため、管理会社や大家さんに連絡して業者を呼んでもらいましょう。
ただし、連絡する際は、以下のポイントを押さえて管理会社・大家さんに状況を伝えてください。
管理会社・大家さんへ伝えるポイント
・排水口から漂う臭いの状況を具体的に伝える
・排水口を掃除したことも伝える(自分で対策・対処した内容を示す)
・排水口から漂う臭いが生活に影響を及ぼしていることを伝える(キッチンで料理ができない、気分が悪くなる、など)
民法606条(賃貸人による修繕等)によれば、「賃貸物件の修繕義務は家主が負う」という旨が記されています。
ただし、借主(自分)が原因の場合、修繕義務は管理会社・大家さんにはなく、修繕費用は自己負担となります。
経年劣化や管理会社・大家さんの管理不足が原因であれば、それを証明するためにも上記のポイントをしっかり伝える必要があります。
また、原因かわからない場合も、管理会社・大家さんへ連絡してください。
自己負担になるかどうかの判断(何が原因か)は、水道修理業者に任せる必要があります。
まとめ
キッチンの排水口から漂う臭いは、排水口周りやパイプ内部の汚れが主な原因です。
そのため、排水口周りをこまめに掃除したり、パイプクリーナーやアルミホイルを使ったり、対処・予防するだけで嫌な臭いを防止できます。
しかし、それでも解決しない場合は、排水管にトラブルが起こっている可能性があります。
管理会社や大家さんに連絡して、パイプの交換や修繕を依頼しましょう。
依頼する際は自己負担にならないよう、「解決しないときは管理会社・大家さん連絡!」で解説したポイントを押さえておいてください。
日々の対策で、排水口の臭いを効果的に予防しましょう。