投稿日:2025年2月3日 | 最終更新日:2025年2月4日

初めての一人暮らしは予算に限りがあり、少しでも出費を抑えたいですよね。とくにアイロンは優先順位が高い家電ではないため、購入に悩むかと思います。
そこで今回は、「アイロンがいらないと言われる理由は?」にフォーカスして、アイロンのメリット・デメリット、活用シーンから必要性を解説します。アイロンがいらない人・いる人も解説するので、自分の状況と照らし合わせつつ参考にしてみてください。
アイロンの必要性を判断できれば、「購入して使わなくなった」「余計な費用をかけてしまった」などの後悔を防ぎやすくなるでしょう。
社会人なら一人暮らしにアイロンはあった方がいい

社会人になると緊急的に「清潔感のある服装」が求められるケースもあるため、一人暮らしでもアイロンは持っていた方がいいでしょう。
社会人は、仕事が忙しくなり「クリーニングの営業時間に間に合わない」「出し忘れてしまう」こともあります。そんなときアイロンがあれば、シワのない清潔感のある服装で出勤できますよ。
見た目を整えられていると、社内や取引先などからの印象がよくなり、自信を持って仕事に取り組みやすくなります。
ただし、アイロンが必要になる判断基準は人それぞれ異なります。次項からアイロンの必要性を詳しく説明るので、参考にしてみてください。
一人暮らしに「アイロンがいらない」と言われる理由

一人暮らしにアイロンがいらない理由を解説していきます。当てはまるポイントがあるか、確認してみてください。
ノンアイロンシャツがあるから
ノンアイロンシャツは、洗濯後に干すだけでシワがなくなるので、アイロンをかける必要がありません。最近は、低価格ブランドやオンラインショップなどでもノンアイロンシャツが販売されています。
手軽に購入でき、アイロンの手間もかからないため、忙しい社会人や学生におすすめの商品です。
買っても使わなくなるから
はじめは頻繁に使うつもりでアイロンを買っても、作業が面倒になり使わなくなることも多いです。
アイロンがけには、「本体を温める」「アイロン台を用意する」「1枚ずつシワを伸ばす」など複数の工程があります。
衣類の枚数にもよりますが、一回のアイロンがけには20~30分程度の時間が必要です。
「実習や課題で帰りが遅くなる」「残業後にほかの家事をこなす」といった場合、アイロンを買っても使用頻度は下がるかもしれません。
詳しくは>>アイロンがけに時間と手間がかかるでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
思ったより場所を取るから
アイロンは意外と大きく、収納スペースを取る家電です。
収納時のサイズの目安
項目 | 幅 | 奥行 | 高さ |
---|---|---|---|
アイロン | 10~30cm | 20~30cm | 15cm~25cm |
アイロン台 | 30~50cm | 100~150cm | 30~50cm |
クローゼットや押し入れなどにアイロンを収納する場合は、サイズを確認し、収まるかどうか確認する必要があります。
1Kや1Rの部屋で一人暮らしをしていると、収納スペースの確保が難しいですよね。アイロンがなければ、空いたスペースを他のものの収納に利用できるため、必要性を感じないかもしれません。
アイロンを使っても思うようにシワが伸びないから
はじめてアイロンを使う場合は、上手にシワを伸ばせないかもしれません。
たとえば、襟やボタンのまわりなどの細かい部分は、特にシワが伸ばしにくいです。時間や手間をかけてアイロンをかけても、思ったように衣類がきれいにならなければ、「無駄な作業だった」と感じるでしょう。
結局、クリーニングに持っていく必要が出てくるなど、余計な労力がかかるケースもあります。家事の手間を考えると、「アイロンは必要ない」と感じるかもしれませんね。
一人暮らしでアイロンを使うメリット

「本当にアイロンがなくても大丈夫?」と心配な人は、次項のメリットにも目を通してみてください。
冠婚葬祭に対応しやすい
冠婚葬祭で着用するために、クリーニング済みのシャツや礼服を手に取ると、ちょっとしたシワが寄っていることがあります。
再度クリーニングに出すと、費用や手間、時間がかかるため、面倒に感じるでしょう。
アイロンがあれば、ちょっとしたシワ程度なら簡単に伸ばせます。緊急的に清潔感ある服装が求めらたとき、シャツやパンツ、スカートを整えて参列できるでしょう。
スチーム式なら臭いが取れる
スチーム式アイロンならシワと臭いを取ってくれるため、衣類をより清潔な状態に保ちやすくなります。
スチーム式とは、アイロンの中に水をいれることで蒸気が発生し、シワを伸ばせる製品です。熱と圧力を使うドライアイロンとは異なり、衣類から少し浮かせた状態でも蒸気の力でシワが伸びます。
さらに、スチームによる除菌もできるため、嫌な臭いも取り除けますよ。衣類をクリーニングに出す手間が省け、低コスト・短時間で清潔な状態を維持できるでしょう。
一人暮らしでアイロンを使うデメリット

持っておくと便利に感じるアイロンですが、メリットばかりではありません。
「無駄な買い物をしてしまった」と後悔しないためにも、一人暮らしでアイロンを使うデメリットも把握しておきましょう。
手入れが面倒くさい
アイロンは使用後のお手入れに時間がかかります。
アイロンのお手入れ
・水タンクに残っている水を捨てる
・底面のこげ付きを拭き取る
・スチームの穴の汚れを取る
アイロンのお手入れを怠ると、衣類をきれいにしているつもりが、焦げ付きなどで汚れたり、傷んだりするケースもあります。
さらに、水の抜き忘れやスチーム穴の目詰まりなどから、アイロンが故障することも。手入れが面倒だと感じる場合は、クリーニングも検討しましょう。
手のやけど・衣類を焦がすリスクがある
慣れないアイロンがけは、手のやけどをしたり、衣類を焦がしたりするリスクがあります。電源を切った直後でも、かけ面の温度は100℃以上なので、収納時にも注意が必要です。
使用する際は取扱説明書を読み、安全な使い方を把握したうえで、トラブルしなければなりません。
アイロンがけに時間と手間がかかる
ワイシャツのアイロンがけを例に、どのくらいの時間と手間がかかるのか見ていきましょう。
ワイシャツにアイロンをかける工程
① 衣類についたホコリや汚れを落とす
② シワのある場所を霧吹きなどで湿らせる
③ アイロン台に置いてシワを伸ばす
④ しばらくハンガーにかけて、衣類の熱を取る
軽くアイロンをかけるだけでは、シワは取れません。上記のように、順を追って丁寧にアイロンがけを行う必要があります。
ワイシャツの場合、1枚当たりの目安時間は3~5分程度です。準備や片付けの時間も含めると、一回につき20~30分程度の時間がかかります。
仕事や学業で忙しい人は、なかなかアイロンがけに手間や時間をかけられないかもしれません。取れる時間を考慮したうえで、アイロンを購入するか判断しましょう。
一人暮らしのアイロン活用シーン

アイロンを持っているとどんなときに役に立つのか、活用シーンをご紹介します。
アイロンの活用シーン
・冠婚葬祭
・職場でのプレゼンテーションなど
・就職活動の面接
・卒業式や入学式
ライフイベントやビジネスの場面では身だしなみが重要視されるため、シワのない整った服装が好まれます。
「たまにしか使わないからアイロンはいらない」という人も、緊急的に清潔感のある服装が求められたとき、アイロンを使い慣れていれば速やかに対応できるでしょう。
一人暮らしにアイロンがいらない人・いる人

ここまでの内容を踏まえて、一人暮らしに「アイロンがいらない人」「いる人」はどんな人なのかご紹介します。
アイロンがいらない人
「アイロンがいらない人」の特徴から見ていきましょう。
アイロンがいらない人
・職場や学校などでフォーマルな服装をする機会が少ない人
・Tシャツなどカジュアルな服装が多い人
・クリーニングを頻繁に利用できる人
・残業や課題などで忙しく、アイロンをかける時間がない人
アイロンは、TPOと服装を合わせられるアイテムです。そのため、汎用性のあるカジュアルな服を日常的に着ている人は、アイロンの必要性を感じにくいでしょう。
また、クリーニング店が近い、普段から家事に手が回らない、といった場合もアイロンは必要ないかもしれません。
日常生活と照らし合わせて、アイロンの必要性を考えてみてくださいね。
アイロンがいる人
「アイロンがいる人」の特徴は次のとおりです。
アイロンがいる人
・スーツやワイシャツを日常的に着る人
・就職活動中の人
・冠婚葬祭に参列する機会が増える人
・アイロンがけの手間が気にならない人
日常的にスーツやワイシャツを着る人は、アイロンを持っていると便利です。就職活動やビジネスの場では第一印象が重視されるので、費用を抑えて清潔感を維持できます。
また、冠婚葬祭に参列する機会が増える場合も、アイロンがあるとTPOに合わせやすくなります。
「一人暮らしにアイロンはいらない!」代用方法を解説

一人暮らしで「アイロンはいらない!」と考えている人に向けて、アイロンがなくてもできる代用方法をご紹介します。
アイロンの代用方法
・衣類スチーマー :水の蒸気で衣類の繊維を伸ばしてシワを取る
・霧吹き :霧吹きで軽く湿らせ、叩いたり引っ張ったりすることでシワが取れる
・ホットタオル :水で濡らしたタオルを電子レンジで温め、シワの部分に当てる。
・シワ取りスプレー:シワを伸ばす効果のあるスプレーをかけることで、シワを抑えられる
上記の代用方法は、衣類が損傷したり、期待する効果が得られなかったりする可能性もあります。
身近なもので代用できるのは便利ですが、リスクも把握したうえで利用しましょう。
一人暮らしでアイロンを購入する際の選び方

一人暮らしで使うアイロンを購入する際の選び方を解説します。
アイロンの使い勝手
アイロンには、メーカーや製品によって特徴が異なります。一人暮らしにピッタリの使い勝手のものを選びましょう。
使い勝手のポイント
・重さ :腕が疲れにくく、シワも伸ばしやすい、1㎏を目安に選ぶ
・大きさ:狭いスペースでも動かしやすいコンパクトタイプを選ぶ
アイロンは重すぎると腕が疲れてしまいますが、軽すぎると重さが足りず、衣類のシワが伸ばしにくくなります。
そのため、バランスのとれた1㎏程度を目安として、収納しやすいコンパクトタイプのアイロンがおすすめです。
アイロンの形状
アイロンのかけ面の形状は「平底型」と「左右対称型」の2種類です。
アイロンの形状
項目 | 平底型 | 左右対称型 |
---|---|---|
形状 | 前がとがり、後ろは平ら | ラグビーボール型 |
動かす方向 | 一方向のみ | 両方向(前後) |
扱いやすさ | 細部を伸ばすのが難しい | 細部まで伸びやすい |
折り目 | しっかりと付く | 付きにくい |
「楽にアイロンがけをしたい」「細かい部分も簡単にきれいにしたい」と考えている人は、扱いやすい左右対称型がおすすめですよ。
電源コードの有無
アイロンの電源は「コードレスのもの」と「コード付きのもの」があります。
コードレスタイプの連続稼働時間は約2~3分です。シャツ1枚につき約3分程度の時間がかかるため、一度に1~2枚ずつアイロンがけをする人には、コードレスタイプがおすすめです。場所を選ばずに使えるうえ、アイロンがけの最中にコードが邪魔になる心配もありません。
一方、コード付きのアイロンは充電の必要がないため、連続稼働時間を心配する必要がありません。温度が下がることもなく、衣類をまとめてアイロンがけしたい人におすすめです。
アイロンに搭載される機能
アイロンに搭載される機能の例をご紹介します。
アイロンの主な機能
機能名 | 特徴 |
---|---|
スチーム機能 | ・蒸気でシワを取り除く ・シワが付きやすい衣類に最適 |
自動オフ機能 | ・一定時間が経つと電源が切れる ・火傷や火事を防止する |
目詰まり防止機能 | ・目詰まりが起こりにくくなる |
アイロンにはメーカーやモデルによって、さまざまな機能が搭載されています。用途や使い方に合わせて選びましょう。
一人暮らしにおすすめのアイロン3選

一人暮らしで使いやすい、おすすめのアイロンをご紹介します。
おすすめのアイロン3選
商品名 | メーカー | 価格 |
---|---|---|
衣類スチーマーNI-FS70A | パナソニック | 1万4,850円 |
衣類用スチーマー IRS-02 | アイリスオーヤマ | 7,810円 |
コードレス衣類スチーマー TAS-X7 | 東芝 | 1万3,250円 |
次項から、各商品の詳細を見ていきましょう。
「パナソニック」 衣類スチーマー NI-FS70A
パナソニック製の衣類スチーマー「NI-FS70A」は、衣類をハンガーにかけたままでもシワを伸ばし、脱臭や除菌ができます。スチームの浸透効果でシワを取りやすく、軽量なので使い勝手がよいですよ。
NI-FS70Aの概要
メーカー名 | パナソニック |
商品名 | 衣類スチーマーNI-FS70A |
価格 | 1万4,850円 |
温度 | 110~160℃ |
重さ | 約660g |
タンク容量 | 約130ml |
機能 | ・スチーム機能 ・自動ヒーターオフ ・3段階温度調節 |
特徴 | ・360°全方向スチーム噴射 ・立ち上がり約17秒 ・軽量コンパクト |
NI-FS70Aは実際に著者が使っているアイロンです。
1~2枚程度のシャツなら、一度の給水でスチームを使いながら、しっかりとシワを伸ばせます。ハンガーにかけた状態でもきれいに仕上がるため、アイロン台の収納に困る方にもおすすめですよ。
「アイリスオーヤマ」衣類用スチーマー IRS-02
アイリスオーヤマから販売されている衣類用スチーマー「IRS-02」は、パワフルなスチームが特徴のアイロンです。左右に大きく傾けてもスチームを出し続けるので、ハンガーにかかっている状態でもスムーズにシワを伸ばせます。
IRS-02の概要
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
商品名 | 衣類用スチーマー IRS-02 |
価格 | 7,180円 |
温度 | 最大240℃ |
重さ | 約790g |
タンク容量 | 約60ml |
機能 | ・スチーム機能 ・かんたん給水 |
特徴 | ・起動時間35秒 ・ジャケットやニットにも使用可能 ・約5分30秒の連続運転 |
IRS-02は、セーターやストール、カーテンなどの自宅で洗いにくい衣類や製品にも対応しています。通常はアイロンがけが難しいものも、スチームで簡単に手入れができるのが魅力です。
「東芝」 コードレス衣類スチーマー TAS-X7
東芝製のコードレス衣類スチーマー「TAS-X7」は、コードレスアイロン・スチーマーとしても使えるアイロンです。
TAS-X7の概要
メーカー名 | 東芝 |
商品名 | コードレス衣類スチーマー TAS-X7 |
価格 | 1万3,250円 |
温度 | ‐ |
重さ | 約690g |
タンク容量 | 約115ml |
機能 | ・スチーム機能 ・3段階温度調節 ・オートパワーオフ |
特徴 | ・パワフル連続スチーム ・コードレスでもコード付きでも使える ・排水がスムーズ |
TAS-X7は、スチームボタンを一度押すと連続で約2分間スチームが噴射します。ボタンを押し続ける必要がないので、手の負担が軽減されます。
加齢臭や生乾き臭なども、手軽にケアできますよ。
緊急時やライフイベントも考慮してアイロンの必要性を考えよう!
アイロンは優先順位の高い家電ではありません。普段からカジュアルな服装をしていると、必要性を感じない人もいるでしょう。
しかし、大人として自立すると、ビジネスシーンの変化や冠婚葬祭などで、アイロンが急に必要となるケースもあります。
代用方法もありますが、将来・ライフスタイルも考慮したうえで、アイロンを購入するか検討しましょう。