一人暮らしに加湿器はいらない?必要性やメリット・デメリットを解説

一人暮らしに加湿器はいらない?必要性やメリット・デメリットを解説

一人暮らしに加湿器はいらない?必要性やメリット・デメリットを解説

加湿機は生活必需品ではないため、「買っても使わないかも」「後悔したくないから買わない方が…」など悩むかもしれません。

しかし、あらかじめ加湿機の効果やメリットなどを把握していれば、自分にとって必要な家電かどうか判断できます。

 

そこで今回は、「一人暮らしにとって加湿機は本当にいらないのか?」を判断するため、必要性メリット・デメリットを解説します。

著者おすすめの加湿機も紹介するので、購入を前向きに検討する人は参考にしてみてくださいね。

普段の生活と照らし合わせながら読み進めると、加湿機が自分にとって必需品かどうか判断できます。


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体調管理・美容目的なら一人暮らしでも加湿器は必要!

体調管理を徹底したい」「もっと簡単に身体と肌の健康を保ちたい」といった人は、加湿機の購入を検討しましょう。

加湿機は人が暮らしやすい湿度を保ちつつ、細菌やウイルスが活動しにくい環境を作り出します。

加湿機なしでも湿度を保つ方法はありますが、加湿機には自動運転やタイマーなど、湿度調整における便利な機能が搭載されています。

健康・美容が目的の場合、加湿機は「あって損のない家電」と言えるでしょう。

  

次項からは、加湿機の役割と必要性について解説します。

自分の体質やライフスタイルと照らし合わせつつ、加湿器の必要性について見ていきましょう。

加湿器の役割から見る必要性

必要・いる理由

加湿器の役割は、室内の湿度を調整し、快適な環境を維持することです。

快適な環境とは、湿度40~60%とされています。

体調管理・美容の観点から、なぜ上記の湿度が適切とされているか見ていきましょう。

 

適切な湿度とは?

       40%未満(乾燥)     60%超え(多湿)
体調管理ウイルスが空中に漂いやすいダニ・カビが繁殖しやすい
※喘息やアレルギーの原因となる
美容肌の潤いを保ちにくいダニ・カビが繫殖しやすい
※肌トラブルの原因となる

 

つまり、適切な湿度管理がなされていない場合、体調・美容を損なう恐れがあります。

身体への影響を考慮するのであれば、加湿器は必要な家電と言えるでしょう。


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一人暮らし×加湿器のメリット

メリット

一人暮らしで加湿器を使うメリットは以下の3つです。

普段の暮らしをイメージしながら、自分にピッタリなメリットがあるかチェックしてみましょう。

風邪予防に期待できる

加湿器により部屋の湿度を保つことで、風邪予防の効果に期待できます。

加湿器による予防効果とは?

ウイルスが活動しやすい環境(空気の乾燥)を防ぐ

喉の粘膜機能を維持しやすくなる

喉の粘膜は、外部から入ってきた異物を外へ出す機能があります。

しかし、乾燥すると粘膜の働きは低下する可能性があり、風邪などの病気を発症するリスクも増えます。

加湿器は喉の乾燥を防いでくれるため、風邪予防の効果に期待できるでしょう。

肌の健康を保つ効果に期待できる

加湿器により空気の乾燥を防ぐと、肌の健康を保ちやすくなります

◎加湿器による美容効果とは?

肌のバリア機能低下を防ぎ肌トラブル(かゆみやシミなど)を予防しやすくなる

肌のハリを保ち、小ジワの発生を抑える

肌のバリア機能とは、外部からの刺激を防いでくれる天然の保護膜です。

水分と油分のバランスが保たれることでバリアとしての機能を発揮しますが、乾燥すると機能低下を招きます。

 

加湿機により部屋の湿度を調整できれば、肌トラブルの原因となる乾燥を防げます

肌の健康を保つ効果に期待できるので、美容への意識が高い人にとってはメリットと言えるでしょう。

部屋掃除が楽になる

加湿機を使うとホコリや汚れを取り除きやすくなり掃除が楽になりますよ

水分を含んだホコリは重くなり、舞い上がりにくくなります。

壁や床に付着した汚れも水分を含むと柔らかくなるため、部屋の加湿によって汚れやホコリを楽に取り除けます。

ただし、ホコリ・汚れを放置したままにすると、雑菌やカビが繁殖しやすくなるため、加湿機を使う際は速やかに掃除も行いましょう。


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一人暮らし×加湿器のデメリット

デメリット・注意点

一人暮らし×加湿器のデメリットは次のとおりです。

自分のライフスタイルにマッチしているか、負担になりすぎないか、購入前に判断してみましょう。

給水が面倒

加湿機は毎日吸水しなければならないため、使用には手間がかかります。

タンクタイプの加湿器の場合、水を使いきるたびに吸水が必用です。

 

さらに、常温の水道水は最大3日程度で腐りはじめますが、安全のためにも毎日入れ替えなければなりません。

家事の手間が一つ増えるのは、加湿機のデメリットと言えるでしょう。

定期的な手入れをしないと内部が汚れる

加湿機は定期的に手入れをしなければ、内部にカビや雑菌が繁殖します

手入れ方法や頻度は製品により異なりますが、フィルターや給水タンクなどの掃除は欠かせません。

毎日の給水+手入れの手間がかかるため、忙しい人にとっては面倒に感じるでしょう。

初期費用・電気代がかかる

一人暮らし向けの加湿機では、以下の初期費用・電気代がかかります。

 

加湿機にかかる費用

 初期費用(購入費)電気代(1ヶ月)
金額約5,000円150~300円
※電気代:6畳タイプ、1日8時間稼働として算出

 

製品により初期費用は異なりますが、ハイモデルな加湿機であれば10,000円以上はかかります。

節約への意識が高い人にとっては、デメリットかもしれませんね。


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一人暮らし向け!加湿器選びのポイント4つ

選び方

加湿機は製品によって特長が異なるので、一人暮らし向けの選び方について解説します。

購入時は以下4つのポイントを押さえておけば、自分にマッチする製品が選べますよ。

 

加湿器の対応範囲

一人暮らしの場合、以下の容量・畳数を目安に購入しましょう。

加湿機の容量・畳数

項目内容
容量約500ml
畳数6~8畳

 

タンク容量500mlであれば、約3時間は稼働します。

帰宅してから寝るまでの間に加湿する程度であれば、十分なタンク容量でしょう。

畳数はあくまでも目安なので、部屋の広さに応じて選んでくださいね。

稼働時間とタンク容量のバランス

加湿機の稼働時間に合わせてタンク容量を選ぶことで、給水の手間を最小限に減らせます。

使用頻度とタンク容量のバランス

・3時間/日:500ml

・5時間/日:1ℓ

・8時間/日:1.5ℓ

上記はあくまでも目安なので、加湿機の運転モードによってはより短時間でタンクの水を消費する可能性があります。

加湿機を購入する際は、加湿量(1時間あたりに消費する水の量)も参考に、どのくらいが適切か検討してくださいね。

手入れ方法

少しでも手入れの手間を減らせるよう、以下のポイントを意識して加湿機を選びましょう。

手入れ方法を基準に加湿機を選ぶポイント

・タンクの給水口は手が入るサイズか

抗菌加工がされているか(雑菌やカビ対策)

フィルターは使い捨てられるか

タンクやトレーは丸洗いできるか

給水口の大きいタイプであれば、タンク内部に手を入れて掃除できます。

丸洗いできる場合、浸け置き洗いができるので掃除の手間を減らせますよ。

 

加湿機の手入れ不足により内部で菌が繁殖し、事故につながった事例もあります。

加湿機は定期的に手入れを行い、安全に使い続けてくださいね。

加湿器の種類・特徴

加湿機には以下4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

機能や効果など、自分のライフスタイル・体質にマッチするか見ていきましょう。

 

1.超音波式

超音波式とは、内部で超音波を発生させ、水の粒子を放出することで加湿するタイプです。

超音波式について

項目内容
特徴・ファンやヒーターがない
・熱を発生させない
・小型タイプもある
メリット・製品価格と電気代が安い
・稼働中の音が小さい
・火傷する心配がない
デメリット・熱を発生させないため雑菌が繁殖しやすい
・周囲の家具や床が濡れることもある

超音波式は静音で日常生活に支障をきたしにくいものの、こまめに手入れを行わないと雑菌が繁殖するため注意しましょう。

 

2.スチーム式(加熱式)

スチーム式(加熱式)とは、内部で水を沸騰させて、その蒸気で部屋を加湿するタイプです。

スチーム式について

項目内容
特徴・内部のヒーターで水を加熱する
・ファンを使って蒸気を放出する
メリット・熱によって雑菌が繁殖しにくい
・短時間で加湿できる
・手入れしやすい
デメリット・吹出口で火傷する恐れがある
・電気代が高額

スチーム式は蒸気により素早く部屋を加湿できますが、吹出口は高温なので注意が必要です。

  

3.気化式

気化式とは、水分を含むフィルターに風をあてて部屋を加湿するタイプです。

気化式について

項目内容
特徴・熱を使わない
・ファンを回して風を送る
メリット・スチーム式より電気代が安い
・火傷の心配がない
デメリット・すぐに加湿できない
・ファンが回るため稼働音が気になる

気化式はファンを回すだけなので消費電力が少ないですが、加湿能力は他のタイプより劣ります

 

4.ハイブリッド式(加熱気化式)

ハイブリッド式(加熱気化式)とは、他のタイプの良いところだけを複合させたタイプの加湿機です。

ハイブリッド式について

項目内容
特徴・気化式+温風気化式
・加熱式+超音波式
※主に上記2パターンのハイブリッド
メリット・気化式よりも加湿能力が高い
・熱を使うため内部を殺菌してくれる
デメリット・製品価格が他のタイプより高額
・加熱式は周囲の家具や床が濡れやすい

加湿機としての性能が高いハイブリッド式ですが、高額なので予算に合うか確認しましょう。



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【目的別】一人暮らしにおすすめの加湿器

おすすめの加湿機

一人暮らしにおすすめの加湿機を目的別に紹介します。

特徴料金どんな人におすすめか?なども併せて解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめの加湿機

製品名メーカー 価格特徴タンク容量対応範囲
EE-RR35象印9,980円・スチーム式
・フィルター不要で手入れ簡単
・フタを開けて上部から給水
2.2L6畳
SH-RK100BKトップランド3,430円・超音波式
・省スペースに設置できる
・ボタン一つのシンプル操作
・電源は家庭用コンセント
1L
上部給水式
超音波加湿器
モダンデコ6,999円・超音波式
・タンクは丸洗い可能
・シンプルなデザイン
・給水口が広い
1.5L7畳
HV-P30-Wシャープ8,980円・気化式
・センサーによる自動運転
・省エネ設計
・パーツは取り外して丸洗い可
2.4L8畳
LV600SLevoit4,980円・ハイブリッド式
・スマホアプリ制御可能
・Alexa対応
・最大50時間の連続運転
6L6~25畳
※価格は税込
※最低価格を記載

 

加湿力を重視するなら【象印スチーム式加湿器 EE-RR35】

冬の乾燥した朝はすぐに加湿したい」「帰宅後の入浴中に加湿したい」といった場合、象印の「スチーム式加湿器 EE-RR35」がおすすめです。

EE-RR35・5の概要

項目内容
価格9,980円
タイプスチーム式
特徴・フィルター不要で手入れ簡単
・フタを開けて上部から給水
主な機能・65℃のスチームを放出
・フタの開閉ロック
・湯漏れ防止
・湿度を自動コントロール
タンク容量2.2L
対応範囲6畳
加湿量
稼働音・通常沸騰       :39dB
・湯沸かし音セーブモード:31dB
サイズW 240 × D260 × H275 mm
※価格は税込
※2023年10月時点の価格

EE-RR35・50はスチーム式なので、蒸気により部屋を素早く加湿できます

さらに、加湿力は3段階で調節できるため、季節や乾燥具合に応じて調整できるのも魅力ですね。

ベッド・デスク周りを加湿したい【トップランド SH-RK100】

仕事中の肌乾燥を防ぎたい」「就寝中の喉の乾燥を改善したい」といった場合、小型でデザイン性も良いトップランドの「SH-RK100」がおすすめです。

SH-RK100BKの概要

項目内容
価格3,430円
タイプ超音波式
特徴・省スペースに設置できる
・ボタン一つのシンプル操作
・電源は家庭用コンセント
主な機能・自動OFFタイマー(8時間)
・加湿量の4段階調整
・アロマ機能
タンク容量1L
対応範囲
加湿量最大100ml/h
稼働音
サイズW148 × D158 × H212mm
※価格は税込
※2023年10月時点の価格

SH-RK100は機能が限定的なものの、ベッド・デスク周りの加湿が目的であれば十分に活躍してくれます。

コンセントは必用ですがコンパクト設計なので、省スペースに置きやすいことが魅力ですね。

シンプルなデザインで、オフィスや寝室など、どこにでもマッチしやすい加湿機です。

 

手入れの手間を省きたい【モダンデコ 上部給水式 超音波加湿器】

休日の家事を増やしたくない」「最小限の工程で加湿機を掃除したい」といった場合は、モダンでコの「上部給水式 超音波加湿器」がおすすめです。

上部給水式 超音波加湿器の概要

項目内容
価格6,999円
タイプ超音波式
特徴・タンクは丸洗い可能
・シンプルなデザイン
・給水口が広い
主な機能・吹出口の自動乾燥
     ・加湿量は3段階で切り替え
・自動湿度調整
タンク容量1.5L
対応範囲7畳
加湿量最大250ml/h
稼働音17dB
サイズW176 × D176 × H272mm
※価格は税込
※2023年10月時点の価格

モダンデコの上部給水式 超音波加湿器は給水口が広くタンクも丸洗いできるため、掃除の手間を最小限に抑えられます。

さらに、吹出口のカビ・雑菌の繁殖を抑えられるよう、稼働停止後は送風による乾燥も可能です。

 

湿度を自動で調整したい【シャープ HV-P30】

常に快適な環境を維持したい」「難しい操作はしたくない」といった場合は、シャープの「HV-P30」がおすすめです。

※HV-P30は生産終了しているため在庫に制限あり

HV-P30-Wの概要

項目内容
価格8,980円
タイプ気化式
特徴・温度&湿度のセンサー搭載で自動運転
・省エネ設計
・パーツは取り外して丸洗い可
主な機能・プラズマクラスター搭載
・湿度を55~65%に自動調整
・防菌・防カビフィルターあり
タンク容量2.4L
対応範囲8畳
加湿量290ml/h
稼働音
サイズW322 × D159 × H316mm
※価格は税込
※2023年10月時点の価格

 

HV-P30は室温に合わせて湿度を自動調整してくれるため、面倒な操作なしに安定した環境を保ってくれます。

ただし、現在は生産終了しているので、在庫に気を付けてくださいね。

 

コスパを重視したい【Levoit LV600S】

選ぶのは面倒だけど良い加湿機がほしい」「安くて機能性の高いモデルがいい!」といった場合は、Levoitの「LV600S」がおすすめです。

LV600Sの概要

項目内容
価格4,980円
タイプハイブリッド式
特徴・スマホアプリ制御可能
  ・アレクサ対応
・最大50時間の連続運転
主な機能・アプリ操作によるモード切り替え
・アロマ機能
・タイマー機能
・自動モード(湿度を自動調整)
・ヒーター機能
タンク容量6L
対応範囲6~25畳
加湿量630ml/h
稼働音28db
サイズW195 × D294 × H288mm
※価格は税込
※2023年10月時点の価格

 

LV600Sは、音声操作・スマホ操作によって加湿量や運転モードなどを設定できます。

たとえば、帰宅途中に専用アプリを使って作動させることで、帰宅時には指定した湿度に加湿されています。

また、価格は販売店によって差がありますが、Amazonの4,980円(2023年10月時点)が最低価格です。


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社会人として体調管理したい人は加湿機を検討しよう!

加湿機は喉の乾燥を防ぎ、風邪の予防に効果を発揮します。「仕事を休めない」「毎日万全の状態で仕事がしたい」など、体調管理を徹底したい人は加湿機の購入を検討しましょう。

ただし、加湿機は種類によって特徴が異なるので、予算と照らし合わせながら自分に合うモデルを選ぶことが大切です。

 

加湿機の種類と特徴

種類メリットデメリット
超音波式・製品価格と電気代が安い
・稼働中の音が小さい
・火傷する心配がない
・雑菌が繁殖しやすい
・周囲のものが濡れやすい
スチーム式(加熱式)・雑菌が繁殖しにくい
・短時間で加湿できる
・手入れしやすい
・電気代が高額
・吹出口で火傷する恐れがある
気化式・スチーム式より電気代が安い
・火傷の心配がない
・すぐに加湿できない
・稼働音が気になる
ハイブリッド式(加熱気化式)・気化式よりも加湿能力が高い
・内部を殺菌してくれる
・他のタイプより高額
・加熱式+超音波式は周囲の家具や床が濡れやすい

加湿機の購入を前向きに検討する際は、以下のおすすめモデルもチェックしてみてくださいね。

>>【目的別】一人暮らしにおすすめの加湿器

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