投稿日:2024年2月19日 | 最終更新日:2024年2月21日

一人暮らしを始めるとき、家電は負担の大きい出費です。
「新生活の初期費用を抑えたい」「家電を買ってから後悔したくない」といった方は、家電レンタルの利用も検討してみましょう。
しかし、安易に利用すると、余計な費用をかけるリスクもあります。
本記事では、家電レンタルのメリット・デメリットを解説するので、自分のライフスタイルに合っているか確認してみてください。
家電レンタルがおすすめの人についても解説しているため、自分の生活と照らし合わせると利用すべきか判断できます。
家電レンタルとは?

家電レンタルは、家電を月額料金制(サブスク)で借りるサービスです。
家電レンタルの特徴を見ていきましょう。
家電レンタルの特徴
・家電の種類やメーカー、グレードなどが豊富に選べる
・家電の配送や設置、引き取りなどが無料で行われる
・家電が故障した場合や不具合があった場合には無料で修理や交換が行われる
・気に入った家電があれば買い取れる(レンタル経過年数に応じて通常より安くなる)
・家電の処分費用や廃棄手数料がかからない
※レンタルサービスにより、一部サービス内容は異なるので注意
家電レンタルは、お試し感覚でハイブランドな家電も利用できます。
いらなくなったら返却するだけなので、処分費用もかかりません。
一人暮らしに限らず、引越しやリフォーム、短期滞在などさまざまなシーンでおすすめのサービスです。
レンタル料金の目安
レンタル料金の目安を、家電別に紹介します。
レンタル料金の目安
家電の種類 | 料金/月 |
---|---|
テレビ(32型) | 2,000~2,500円 |
全自動洗濯機(容量4~5㎏) | 1,200~2,700円 |
冷蔵庫(100~120ℓ) | 1,200~1,700円 |
電子レンジ(単機能タイプ) | 500~1,100円 |
掃除機(スティックタイプ) | 500~2,000円 |
モデルや新品・中古などで料金は変動しますが、上記がおおよそのレンタル料金です。
上記すべてをレンタルした場合、5,000~10,000円/月ほどの料金で家電が使えます。
購入すると10~15万円ほどの費用がかかるため、引越しの際は初期費用をぐっと抑えられるでしょう。
一人暮らし×家電レンタル5つのメリット

家電レンタルを一人暮らしで利用するメリットを5つ解説します。
「自分の生活を豊かにできるのか」「生活費や引越し費用を抑えられるか」などに注目しながら見ていきましょう。
引越しの費用を抑えられる
一人暮らしを始めるとき、冷蔵庫や洗濯機など生活に必要な家電をすべて購入すると、数十万円以上かかるでしょう。
一方、家電レンタルは1台あたり500~3,000円/月ほどで借りられます。
例えば、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子レンジ・掃除機の5点セットを借りる場合、月額料金は10,000円程度です。
これなら、引越しにかかる初期費用を大幅に抑えられますよね。
引越しの手間がかからない
家電レンタルでは、家電の配送や設置、引き取りなどが無料で行われます。
自分で家電を設置・配線したり、退去時に処分したり、引っ越しの際にかかる手間を大幅に省けます。
「取扱説明書を読んで設置・配線するのが面倒」「体力的に辛い」といった方でも、大型家電を気軽に購入できますね。
壊れても交換対応してもらえる
家電レンタルでは、家電の故障や不具合があった場合には無料で修理・交換が行われます。
自分で買った家電では、保証期間が切れたら修理費用がかかったり、新品と買い替えたり、費用がかかります。
しかし、家電レンタルなら、いつでも新品同様の家電をメンテナンスなしで利用可能です。
ただし、修理・交換の規定はレンタルサービスにより差があります。
通常使用による故障の修理・交換のみなのか、破損させた場合も対応してもらえるのか、補償の範囲を確認してください。
処分費用がかからない
家電レンタルでは、家電の処分費用や廃棄手数料がかからないのもメリットです。
家電を粗大ごみとして処分する場合、以下の費用がかかります。
家電の処分費用
・大型家電(冷蔵庫やエアコンなど):1,000~6,000円
・小型家電(PCやゲーム機など):約3,000円
※自治体のルールにより差がある
しかし、家電レンタルなら高額な処分費用をかけることなく、返却依頼だけで処分できます。
配送料の有無はサービスにより異なるので注意してください。
※無料配送エリアのみ配送費なしで対応してもらえるケースもある
気になる家電をお試し感覚で使える
家電レンタルの場合、気になる家電をお試し感覚で使えます。
たとえば、最新のスマートテレビやロボット掃除機など、購入をためらうような金額の家電も3,000円/月ほどでレンタルできます。
ただし、どのレンタルサービスも最低利用期間(3~6ヶ月が目安)が決まっているので注意してください。
一人暮らし×家電レンタルのデメリット

一人暮らしで家電をレンタルするデメリットを5つ解説します。
レンタル費用や家電の種類など、自分の希望通りに利用できるのか確認してみましょう。
長期レンタルは料金が割高
「レンタル料金の目安」でも解説したとおり、家電レンタルの料金は1台あたり500~3,000円/月です。
一見安く感じるかもしれませんが、長期的に見ると割高になります。
たとえば、冷蔵庫を2,000円/月で借りたとします。
年間で24,000円、3年間で72,000円です。
一方、冷蔵庫を購入した場合、新品でも5万円から10万円程度で購入できます。
つまり、3年以上同じ冷蔵庫を使うのであれば、買った方が安く済みます。
また、レンタル料金には保証料や配送料などの別途費用がかかる場合もあります。
そのため、年単位で長期的に家電レンタルを利用する場合は、買い取りも検討しましょう。
レンタルした家電を買い取る場合、月額料金×利用月数の費用を差し引いた金額で買い取れるケースが多いです。
分割払いしていた費用の残りを、一括で支払うイメージですね。
ただし、「レンタル→買い取り」は、新品を購入するより高くなる可能性もあるため、あらかじめトータルの金額を比較しておきましょう。
製品を選べない業者もある
家電レンタル業者によっては、製品の種類やメーカーが限られている場合があります。
たとえば、希望するメーカーや機能があったとしても、特定のモデルしかレンタル対象になっていないことも少なくありません。
さらに、機能を確認できても、「カラーやデザインは業者任せ」ということもあります。
部屋の雰囲気やインテリアにこだわりたい人にとっては、デメリットかもしれません。
業者を選ぶ際は、料金と選択肢のバランスを考慮しつつ、自分好みな家電がレンタルできるかどうか確認しましょう。
中古品が提供されることもある
家電レンタルでは、新品ではなく中古品が提供されることもあります。
新品に比べて寿命が短い恐れがあるほか、前に使った人のデータが残っているかもしれません。
ただし、業者は家電の点検や清掃、テスト稼働を行っており、故障した場合は無償で修理・交換をしてくれます。
そのため、「誰かが使ったものに抵抗がある」といった人でなければ、問題なく利用できるでしょう。
利用期間が決まっているケースも多い
家電レンタル業者の多くは最低利用期間や更新期間を設けており、場合によっては別途料金が発生する恐れもあります。
以下は期間の目安です。
期間の目安
・最低利用期間:3~6ヶ月
・更新期間:自分で決めた期間、もしくは毎月の月末
たとえば、レンタル料金1,000円/月だったとしても、満期利用で最低3,000~6,000円の費用がかかります。
また、利用期間を延長する場合は、延長料金(レンタル料金より割安)が発生するので注意してください。
最低利用期間未満での解約(中途解約)においては、違約金(解約手数料)が発生する業者もあります。
家電レンタル業者を利用する際は、各種料金についても必ず目を通しておきましょう。
保証人・保証金が必要な場合もある
家電レンタルを利用する際、保証人・保証金を求められるケースもあります。
万が一、月額料金の滞納があった場合、保証人・保証金により業者の被る損害が補填される仕組みです。
保証人が求められた際は本人のサインも必要なので、手続きは少し面倒かもしれません。
これらが不要な業者もありますが、契約時は必ず利用規約にも目を通しましょう。
一人暮らし×家電レンタルが向いている人

家電レンタルが向いているのは以下のような人です。
向いている人
・単身赴任や転勤などで頻繁に住まいを変える人
・家電の購入費用やメンテナンス費用を節約したい人
・家電の設置や回収などの手間を省きたい人
・必要なときだけ家電を使いたい人
・最新の家電を試してみたい人
家電レンタルは、「引越しの手間・初期費用を抑えられる」「短期的なら割安」といったメリットがあります。
そのため、引越しの頻度が多い人や、必要なときだけ家電を使いたい人などにおすすめできるサービスです。
家電レンタルを利用した人の口コミ

家電レンタルのメリット・デメリットをより深く理解するため、実際にサービスを利用した人の口コミを見ていきましょう。
ポジティブな口コミ
家電レンタルを利用した人のポジティブな口コミを紹介します。
家電レンタルサービスのレンティオで窓掃除ロボレンタルしてみた!
— 藤谷幹|まちアーキ不動産 (@facsmall) January 20, 2024
やっても一年に一回なので買うのは勿体無いかなの家電&これ実際どうなの家電をレンタルできるのとても良い〜 pic.twitter.com/QV9h1RGXw3
年末にプロジェクターレンタルしたけど、結論:今は必要ない!って感じでした。サブスク全部解約したし、パソコンで事足りました😇
— もえ (@cu1_o9) January 3, 2024
タマがちょろちょろしてるからやっぱり光が心配だし、今後もし買うなら天井に吊り下げるやつかな😊こういうのがわかるから家電レンタルって便利だな〜 pic.twitter.com/qorMH2d720
家電購入において最もネックなのは、「買ってから後悔すること」です。
しかし、家電レンタルは低価格で実際に家電を使えるため、上記の口コミのように「生活に必要かどうか」を確認できるのが魅力のようですね。
また、使用頻度の低い家電であれば、レンタルの方が割安なほか、メンテナンスの心配もありません。
こうした使い勝手の良さの良さも高く評価されています。
ネガティブな口コミ
家電レンタルに関する、ネガティブな口コミを紹介します。
家電レンタル更新が来る。
— 毛玉(筋トレ猫狂い) (@kedamadakaraaa) May 24, 2023
更新しまくってけっこうな額になってしまった。
もう自分で買った方がよさそうだなぁ
(›´ω`‹ )
冷蔵庫、洗たっ機、レンジ安いので5,6万円で揃うもんな… pic.twitter.com/ROF6q8ImHR
家電レンタルしてるんだけど来月で契約満了で更新するかどうか回答しなきゃなんだけど、どうしようかなぁ…
— 乱華🎲📿 (@10ve_child) May 14, 2023
更新するとなると連帯責任者から署名貰わなきゃならないから面倒なんよな😇
叔父に連帯責任者になってもらってるけど年始顔出しにいかなかったし何か気まずい😂
上記の口コミにもあるとおり、長期レンタルは割高になるのでおすすめできません。
また、保証人(口コミでは連帯責任者)が求められる場合、手続きも面倒になります。
家電レンタルを利用する際は、トータルの料金や利用規約にも目を通し、手間・費用のバランスを考慮して契約しましょう。
一人暮らしの初期費用を抑えたいなら家電レンタルはおすすめ!
家電レンタルは、月額料金制で安価に家電をお試しできるサービスです。
設置や配線も業者に任せられるので、引越しの際も手間がかかりません。
短期利用もしくは将来的な買い取りも考慮すれば、家電購入で後悔するリスクを抑えられるでしょう。
ただし、長期利用の場合は割高になるほか、製品を選べないケースもあります。
家電レンタルを利用の際は、必ず商品ラインナップや利用規約、料金設定(延滞料や違約金含む)にも目を通し、負担が抑えられるか確認しましょう。
利用期間・料金を把握し、自分の目的にマッチしていれば、お得に家電を利用できます。