一人暮らし&大学生は住民票を移す?移さないとどうなる?手続き方法も解説

一人暮らし&大学生は住民票を移す?移さないとどうなる?手続き方法も解説

投稿日:2025年5月12日 | 最終更新日:2025年5月12日

一人暮らし&大学生は住民票を移す?移さないとどうなる?手続き方法も解説

引越しをする際、住民票の移動は義務です。しかし、正当な理由があれば、移す必要がないケースもあります。

大学生になり、初めて一人暮らしをする場合、「自分の場合は移す必要があるの?」と疑問に思うかもしれません。

そこで今回は、住民票を移した方がいい人・移さなくていい人移すメリット・デメリットについて解説します。住民票を移す際の手続き方法・必要書類も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

公的手続きは手間と時間がかかるため、一人暮らしをスムーズに始めるためにも、予備知識を頭に入れておきましょう。

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目次

【大学生×一人暮らし】住民票を移すべき人・移さなくていい人

選ぶ、判断

一人暮らしを始める大学生に向け、住民票を移すべき人・移さなくていい人をフローチャートで見ていきましょう。

住民票を移すべき人・移さなくていい人のフローチャート

原則として、引越しの際は住民票の移動が義務です。しかし、以下の条件に該当する場合、移す必要はありません。

住民票を移す必要がない条件

・一時的な引越し(1年以内)であり、実家へ戻る見込みがある

・生活の拠点が新住所ではない(週末は実家に帰る、生活拠点が以前のまま、など)

上記どちらかに当てはまる人は、住民票を移す必要がありません。

ただし、住民票の移動にもメリット・デメリットがあります。次項にも目を通し、住民票を移すべきか判断してみてください。

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一人暮らしの大学生が住民票を移す4つのメリット

メリット

大学生が住民票を移す4つのメリットを解説します。

住民票の移動は私生活の利便性にもつながるため、メリットを読んでから移すべきか判断しましょう。

住民票を移すメリット

・公的な書類が自宅に届く

・最寄りの免許センター・運転免許試験場で運転免許を更新できる

・自治体の各種サービスを受けられる

・居住地域での選挙権が得られる

公的な書類が自宅に届く

行政機関から発行される書類は住民票のある住所へ郵送されるため、住民票を移していれば自宅へ取りに帰る、もしくは郵送してもらう手間がかかりません。

実家と新住所の距離が遠いほど、書類を確認する手間や負担は大きくなります。

大学生になり、「実家への負担を抑えたい」「自立した生活を始めたい」といった人は住民票を移しましょう。

郵便物の転送サービスを利用することで、自宅宛てに届く自分の郵便物を新住所へ転送してもらえます。ただし、有効期間は1年間なので、恒久的に郵便物を受け取りたい人は住民票を移しましょう。

最寄りの免許センター・運転免許試験場で運転免許の更新ができる

住民票を移しておけば、最寄りの免許センターもしくは運転免許試験場で更新手続きが行えます。

運転免許の更新は、免許証のカラーによって手続きできる場所に差があります。

運転免許の更新手続きが行える場所

カラーの区分指定警察署免許センター運転免許試験場
ゴールド
(優良運転者)
ブルー
(一般運転者、初回更新者)
×
グリーン
(新規取得者)
×

運転免許の更新は取得から3年ごとに行われます。どれだけ早い時期に取得していても、大学生の場合はグリーン免許での更新となるでしょう。

また、更新手続きの案内通知は、免許証に記載(登録)の住所宛に送られます。住所変更は住民票の写しが必要なので、住民票を新住所に移していなければ実家宛に届きます。

そして、更新手続きは登録住所を管轄する免許センター・運転免許試験場で行うため、住民票を移していれば実家のある住所に戻る必要がありません。

在学中に1回の手間ではありますが、面倒な人は住民票を移しておきましょう。

自治体の各種サービスを受けられる

住民票を移していれば、居住地域を管轄する自治体の各種サービスを受けられます。各自治体には住民向けのサービスがあり、住民票を移すことで利用対象者となります。

たとえば図書館の場合、住民以外の人(住民票を移していない人)も利用はできますが、図書カードが作れない自治体もあります。

4年間の在学中、利用頻度の高い自治体サービスがある人は住民票を移しましょう。

居住地域で選挙権が得られる

住民票を移すことで、居住地域での選挙権が得られます。選挙権が得られる条件は、住民票のある地域に3ヶ月以上居住することです。

住民票を移していなければ、地元に戻るか不在者投票制度を利用しなければ投票できません。

どちらにしても手間がかかるため、少しでも負担を減らしたい人は住民票を移した方が無難です。

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一人暮らしの大学生が住民票を移さない4つのデメリット

デメリット・注意点・リスク

一人暮らしの大学生が住民票を移さないデメリットを4つ解説します。

住民票を移さないデメリット

・正当な理由がなければ5万円以下の過料

・本人確認に手間がかかる

・本人受取限定郵便を受け取れない

・自動車運転免許の本試験や更新は地元へ戻って行う

正当な理由がなければ5万円以下の過料

住民基本台帳法によると、住民票の移動について以下のように記されています。

住民票の移動について

・転入日から14日以内に手続きを行う必要がある

・正当な理由なく届出を行わない場合、5万円以下の過料に処す

正当な理由がない限り、住民票の移動は義務です。生活拠点が新住所となり、1年以上の居住を想定している場合、住民票を移しましょう。

本人確認に手間がかかる

クレジットカードの発行や銀行口座開設の際、本人確認書類(運転免許証や保険証など)と現住所が異なると手続きに手間がかかります

本人確認書類と現住所が異なる場合、官公庁の発行書類や公共料金の領収書などを持参して、本人であることを証明しなければなりません。

ただし、口座開設においては、上記の方法で手続きできないケースもあるので注意が必要です。

住民票を移さない人は、必要な手続きを実家にいる間に済ませましょう。

本人受取限定郵便を受け取れない

本人確認書類が旧住所のままでは、本人受取限定郵便が受け取れません。本人受取限定郵便とは、宛名の人にしか渡せない郵便物です。

本人受取限定の一例

・キャッシュカード

・クレジットカード

・SIMカード

受け取りの際は本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)の提示が必要です。しかし、住民票を移していなければ、本人確認書類の住所変更手続きができません。

つまり、本人受取限定郵便が受け取れないため、重要書類を受け取る予定の人は住民票を移しましょう。

自動車運転免許の本試験や更新は地元へ戻って行う

運転免許証の更新案内は住民票の住所をもとに発行されるため、更新手続きの際は地元に戻る必要があります。

>>最寄りの免許センター・運転免許試験場で運転免許の更新ができるで解説したとおり、運転免許証の住所変更は住民票の写しが必要です。

つまり、住民票を移していなければ、運転免許証は旧住所のままとなり、更新手続きも旧住所を管轄する免許センター・試験場で行う必要があります。

地元に住民票がある場合は、更新手続きのために帰省しなければならないことも理解しておきましょう。

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【大学生×一人暮らし】住民票を移す流れと必要な物

やり方・方法

住民票をの移動には、「転出届・転入届・転居届」などの届出を提出する必要があります。各届出の違いは次のとおりです。

必要書類

書類必要なケース提出先提出期限
転出届他の市区町村へ引越すこれまで住んでいた市区町村の役所引越し前の2週間以内
転入届他の市区町村へ引越すこれから住む市区町村の役所引越し当日から2週間以内
転居届同じ市区町村内で引越しこれから住む市区町村の役所引越し当日から2週間以内

各届出は自治体の市役所で入手し、その場で記入すると提出できます。担当窓口は自治体HPを確認しましょう。

  

各届出を提出する流れは次のとおりです。

 

転出届・転入届・転居届

また、届出以外にも、住民票の移動には以下のものが必要です。

届出以外に必要なもの

・本人確認書類(運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、マイナンバーカード等)

・印鑑(シャチハタNG)

・保険証や医療証(旧住所の役所が発行している場合)

・転出証明書(転入時に必要、マイナンバーカードを使う場合は不要)

ただし、自治体によって必要書類は異なるケースもあるので、住民票を移す際は必ず自治体HPも確認してください。

転出届については、オンライン上(マイナポータル)から手続きできるようになりました

来庁不要なので、引越し準備でバタバタしている際もスムーズに手続きできます。

大学生が住民票を移す際に押さえておきたい5つのポイント

ポイント・コツ

住民票の移動は、いくつかポイントを押さえておくことで手続きをスムーズに済ませられます。

引越し後の生活に影響するポイントもあるので、一人暮らしを始める大学生はぜひ参考にしてみてください。

マイナンバーカードの住所変更は別途手続きが必要

マイナンバーカードの住所変更を放置すると失効するため、必ず別途手続きを行ってください。

マイナンバーカードの住所変更は「券面記載事項の変更手続き」で行えます。引越し先の役所にて転入届・転居届を提出する際、以下のもの持って一緒に手続きしてください。

マイナンバーカードの住所変更手続きに必要なもの

・マイナンバーカード

・本人確認書類(顔写真ありは1枚、顔写真なしは2枚)

・4桁の暗証番号

・印鑑

また、手続きには期限があり、以下の条件のどれかに該当するとマイナンバーカードを失効します

住所変更の手続き期限

・転入してから14日が過ぎたとき

・転出予定日から30日が過ぎたとき

・住所変更手続きをしないまま90日が過ぎたとき

マイナンバーカードの住所変更は代理手続きもできます。「忙しくて時間がない」「手続きを忘れてた」といった際は、代理人に手続きをお願いしましょう。

各種身分証の手続きも済ませる

住民票を移す際は、パスポートや運転免許証などの身分証の住所も変更しましょう

>>本人確認に手間がかかるで解説したとおり、現住所と身分証の住所が異なる場合、口座開設などの手続きができない恐れもあります。

住民票を移す際は、各種身分証の住所変更手続きも同時期に行い、後から面倒な手間がかからないよう注意してください。

転入届・転居届は提出期限が過ぎても問題ない

転入届・転居届は提出期限を過ぎても受理してもらえます。

通常、転入届・転居届は引越し当日から14日以内の提出が義務です。そのため、制度上は正当な理由がない限り、5万円以下の過料に処される恐れがあります。

しかし、1ヶ月程度の遅延であれば、窓口での注意に留まるケースが多いです。提出が遅れた際は、速やかに役所へ提出しましょう。

各種届出の日付は絶対にごまかさない

転出日や転入日など、各種届出の日付をごまかすと虚偽申告になる恐れがあるので注意してください。

住民基本台帳法には、住民票の移動に関する以下の記述があります。

第五十二条
第二十二条から第二十四条まで、第二十五条又は第三十条の四十六から第三十条の四十八までの規定による届出に関し虚偽の届出(第二十八条から第三十条までの規定による付記を含む。)をした者は、他の法令の規定により刑を科すべき場合を除き、五万円以下の過料に処する。

たとえば、転入届の提出期限を過ぎ、書類に記載する転入日をごまかした場合、5万円以下の過料に処させる恐れがあります。

前述したとおり、提出期限が過ぎても届出は受理されるため、日付をごまかさず提出しましょう。遅れた理由窓口でを聞かれるかもしれませんが、正直に答えてください。

アルバイト先への住民票提出は旧住所でも問題ない

アルバイト先に住民票の写しを提出する際、住民票を移していなくても(旧住所のままでも)問題ありません。住民票の提出が求められる理由は、本人の身元を確認するためです。

現住所と住民票の記載が違っていたとしても、アルバイトの雇用に影響はありません。ただし、住所について確認される可能性はあるため、「住民票の住所は実家です」など回答できるよう準備しましょう。

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一人暮らし×大学生は住民票を移す?に関してよくある質問

よくある質問・Q&A

「一人暮らし×大学生は住民票を移す?」に関して、よくある質問と回答をご紹介します。

疑問を解決して、一人暮らしへの不安を少しでも解消しましょう。

一人暮らしを始める大学生が住民票を移さないと(実家のまま)どうなる?

正当な理由なく住民票を移さない場合、5万円以下の過料に処される恐れがあります。

正当な理由とは、「生活拠点が旧住所のまま」「新住所への居住1年以内」のどちらかです。

  

また、住民基本台帳法では、住民票に関して以下ように記載されています。

住民票の移動について

・転入日から14日以内に手続きを行う必要がある

・正当な理由なく届出を行わない場合、5万円以下の過料に処す

提出期限が明記されていますが、遅れたとしても必ず手続きを行いましょう。

大学生が住民票を移さない場合、マイナンバーカードはどうなる?

「住民票を移さない」だけでは、マイナンバーカードは継続して利用できます

ただし、住民票を移したにも係わらず、マイナンバーカードの住所変更手続きをしない場合、カードが失効するため注意してください。

マイナンバーカードが失効する条件(住所変更手続きの期限)

・転入してから14日が過ぎたとき

・転出予定日から30日が過ぎたとき

・住所変更手続きをしないまま90日が過ぎたとき

マイナンバーカードが失効すると、本人確認書類として利用できないほか、一部の行政サービス(電子申請やコンビニ交付)も利用できません。

住民票を移した際は、必ずマイナンバーカードの住所変更も行いましょう。

大学生が住民票を移さない場合、奨学金は受け取れる?

現住所と住民票の所在が異なっていても、奨学金は受け取れます

奨学金と住民登録について

・住民票を移していなくても、申請時は現住所を記載する

・現住所と住民票が異なっていても、申請書を適切に記載していれば問題ない

※申請書の記載方法については、支援団体の規定を必ず確認してください。

一人暮らしの大学生が留意すべき点は、「自宅通学・自宅外通学のどちらに該当するか」という点です。「一人暮らし=自宅外通学」とは限りません。

奨学金の金額に影響するため、自分がどちらの対象者になるのか確認しましょう。

一人暮らしの大学生が住民票を移した場合、成人式はどこでする?

大学生が一人暮らしを始めた際、住民票を移しても地元の成人式に参加できるケースが多いです。

原則として、成人式の案内が届くのは住民登録している人が対象となります。そのため、住民票を移していると、新住所を管轄する自治体から成人式の案内が届きます。

しかし、多くの自治体では、以前まで居住していた人も参加できるよう配慮されています。

ただし、あくまでも自治体の方針によって異なるため、必ず自治体HPの規定を確認してください。

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大学生の一人暮らしでも住民票は移す!他の手続きと同時進行しよう

引越しの際、住民票の移動は義務です。大学生・社会人に係わらず、生活拠点が移る場合は必ず住民票を移しましょう。

また、引越しでは電気・ガス・水道の契約、身分証・利用中のサービス(サブスクなど)の住所変更手続きも必要です。手続きを遅れると忘れてしまう可能性もあるので、住民票の移動と併せて各種手続きも同時進行させましょう。

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