投稿日:2021年4月9日 | 最終更新日:2023年10月11日
大学生であっても、引越しの直後はホームシックに陥るケースも少なくありません。
場合によっては、ホームシックによりキャンパスライフが楽しめないという人もいます。
そこで今回は、少しでも楽しいキャンパスライフを送ってもらうため、ホームシックの原因や対処法を解説します。
コミュニケーションが得意な人・苦手な人、上京した人などパターン別の対処方を参考にしてみてください。
一人暮らしの大学生がホームシックになる原因は?
一人暮らしの大学生がホームシックに陥る原因をいくつか紹介します。
<大学生がホームシックに陥る原因>
●保護された実家から環境が一変した
●地元の知り合いや友人が近くにいない
●自立に対する不安
●新生活への不安
●イメージしていた一人暮らしと現実のギャップ
日本人は集団帰属意識が強く、一人でいることへの不安を感じやすいそうです。
新しい環境での生活には、少なからず不安や心配事を抱えてしまうかもしれません。
また、大学生の場合、これまで実家で暮らしていたという人も多いでしょう。
実家では親や兄弟が近くにいるので、何かあれば頼りにできます。
実家を離れて一人暮らしを始めると、保護された環境から自立した環境へ変化します。
そのため、一人暮らしに対する不安を感じやすくなります。
自分はホームシックに陥っている?主な症状を確認
自分がホームシックに陥っているかどうか、ここから紹介するケースをもとにチェックしてみましょう。
一人の部屋に帰りたくない
ホームシックに陥ると、部屋に帰りたくないという思いが強くながちです。
部屋に帰ると一人っきりになってしまい、孤独感が強くなります。
そのため、学校やバイトなどの友人・仲間と一緒にいる時間が長くなっていきます。
部屋に一人でいる時間が短く、部屋にいるときの寂しい思いが強いといった場合はホームシックかもしれません。
帰省する時期をいつも確認してしまう
帰省する時期をカレンダーなどで何度も確認している場合、ホームシックに陥っている可能性があります。
実家が恋しいという思いが、自分で思っている以上に強くなっているのかもしれませんね。
SNSにログインする時間が長くなる
ホームシックになって孤独感が強まると、TwitterやInstagramなどのSNSにログインする時間が長くなりがちです。
SNSは、気軽に誰かと連絡の取れる便利なツールです。
しかし、必要以上にログインしているということは、寂しい気持ちが強まっているのかもしれません。
投稿を見返して、ネガティブな発信が多いかどうかチェックしてみましょう。
思い出に浸る時間が長い
地元の友人や家族と撮影した写真・動画を見返し、思い出に浸ることが多くなるというのもホームシックの症状です
「あのときが懐かしい」「みんなに会いたい」などの思いが強くなった場合はホームシックかもしれません。
過去の思い出は今の自分にとってモチベーションにもなりますが、ネガティブな感情が強くなっていると感じたときは控えてくださいね。
寝つきが悪くなる
ホームシックに陥ると、寂しい気持ちが強くなり寝つきが悪くなることもあります。
夜はネガティブなことを考えて感傷的になりやすい時間帯です。
地元の家族や友人のことを考えると寝付けない人もいるでしょう。
初めての一人暮らしによる緊張感から眠れないケ ー スもあります。
「実家のときよりも寝つきが悪い」「睡眠不足の日が増えた」といった場合はホームシックかもしれません。。
一人暮らし大学生のホームシック10の対処方法
【対処法①】同じ大学の友人を作る
他人とのコミュニケーションが得意な人は、気兼ねなく話せる友人を作るところから始めてみましょう。
部活やサークル、ボランティア、SNSなど、友人を作る方法はいくつもあります。
特にSNSは、同じ大学・同じ時期に入学した人で作られるコミュニティが形成されるケースも多いです。
TwitterやFacebookなどを利用して、学部、学科といったジャンルで絞って検索してみましょう。
自分に合ったコミュニティを見つけることで、ホームシックの寂しさや不安を解消できるかもしれません。
【対処法 ②】趣味を持つ
個人でできる趣味を持てば、ホームシックによる不安や寂しさを忘れられる楽しみが見つけられます。
趣味を持つ上で大切なのは没頭できるかどうかです。
時間を忘れて没頭できるような趣味であれば、楽しんでいる時間は不安や寂しさを忘れられます。
さらに、趣味を通じて新たな友人や仲間を作れる可能性もあります。
趣味を見つけるのが難しい場合は、子供の頃に好きだった教科や遊び、テレビ番組などを思い出してみてください。
自分が興味のあるものを見つけるきっかけになります。
【対処法 ③】家族へ定期的に近況報告する
定期的に連絡できる相手がいるというのは、孤独感を紛らわす方法の1つです。
相手が家族であれば気軽に話しやすく、多少のワガママも受け入れてくれます。
さらに、初めての一人暮らしの場合、定期的に連絡することで両親を安心させることもできます。
大事なのは「誰かとつながっている」という感覚を持つことです。
ちょっとした会話でも誰かとつながっているというのは、自分の心に安心感を与えます。
【対処法 ④】我慢しないで泣く
涙を流すというのは、リラックス効果や自分の気持ちを開放するといった効果に期待できます。
ホームシックにより心へ負荷がかかり、泣き出しそうになったときは我慢せずに涙を流しましょう。
新生活が始まって忙しくなるかもしれませんが、しっかりと自分の時間を取って、リラックスできる状態を作っておくのも大切です。
【対処法 ⑤】住んでいる地域をホームにする
ホームシック解消のコツとして、新しい環境を「ホーム」にするという方法があります。
新しい環境へ移り住むと「地元の方がいい」「アウェーな感じがする」といった感覚に陥ることも少なくありません。
自分の地元と新しい環境を比較してしまい、ホームシックになってしまうパターンです。
このような場合、これから住む地域を探検して「その地域の良いところ」や「楽しめるスポット」などを探してみましょう。
「このお店はお弁当が安い」「この公園は緑が多くて落ち着く」など、どんな些細なポイントでも構いません。
いろいろ探検していくうちに、その地域が少しづつ詳しくなっていきます。
住む地域への理解を深めて、新しい環境を自分のホームにしてしまいましょう。
【対処法 ⑥】地元の友人と定期的に連絡を取る
大学での友人ができずホームシックに陥っている場合は、地元の友人と定期的に連絡を取り合いましょう。
お互いの近況報告でも構いません。
「どんな大学か」「こんなサークル・部活に入りたい」「授業の内容が難しい」などです。
連絡を取り合うだけでも安心感が生まれるほか、自然と悩みも相談できます。
悩みを相談する際は、恥ずかしがらずにホームシックになっている旨も話しましょう。
自分の気持ちに蓋をしてしまうと、より負荷がかかってしまうこともあります。
相手の相談にも乗りつつ、一緒に頑張っているという感覚を持つのも大切です。
【対処法 ⑦】連休中に地元の友人と会う約束をする
遠くに住む友人と会う約束をしていれば、気持ちをポジティブに保ちやすいです。
地元の友人と会う日が決まって入れば、その日を楽しみにしながら生活できます。
長期連休を控えている場合は、旅行へ出かけるのも良いでしょう。
このとき、今の悩みを打ち明けて気持ちを楽にするのもおすすめです。
【 ホームシック 対処法 ⑧】 積極的に外出する
初めての一人暮らしでホームシックになった人は、部屋にこもり続けず積極的に外出しましょう。
一人で部屋に居続けると考える時間が増えるので、ホームシック中はネガティブな思考に陥ってしまう可能性があります。
外出により一人で考え込む時間を少なくするというのも、ホームシック解消のポイントです。
また、都心部であれば一人でも遊べる施設やスポットも豊富にあります。
ポジティブな気持ちになるためにも、遊べる場所を探して一人暮らしを楽しみましょう。
【 ホームシック 対処法 ⑨】 なぜその大学を選んだのか思い出す
ホームシックに陥ると自分の目標や将来の夢など、前向きな思考ができないケースもあります。
ホームシックに陥ったときこそ、なぜこの大学を選んだのか思い出しましょう。
大学への入学理由だけでなく、将来やりたいことや就きたい職業などでも構いません。
モチベーションを高めて、ホームシック解消へつなげることも大切です。
【 ホームシック 対処法 ⑩】部屋の家具やインテリアにこだわる
「一人の部屋に帰るのが嫌」「部屋にいると寂しい」といった場合は、部屋を自分が落ち着く空間にアレンジしてみましょう。
一人暮らしを始めたての場合、自分の部屋にまだ馴染めていないかもしれません。
好きな家具やインテリアをそろえて「自分だけの空間」に仕上げると、実家のように落ち着ける空間ができあがるはずです。
そろえるのが難しい場合は、小物類を集めたり、模様替えをしたり、自分が部屋にフォットしやすく工夫するのもおすすめですよ。
一人暮らしでホームシックに陥りやすい人とは?
ホームシックになりやすい人には特徴があります。
<ホームシックになりやすい人の特徴>
・地元に友人が多い
・目的なく一人暮らしを始めた(自分の意思がなかった)
・環境が変わると落ち着かない
・家族仲がとても良い
・ストレス耐性が低い
地元に友人が多く、家族仲もとても良いという人は、一人暮らしで知り合いのいない環境に寂しさを強く感じてしまうかもしれません。
近くにいるのが当たり前の存在がいなくなったことで、孤独感はより強くなります。
また、「なんとなく一人暮らしを始めた」「自分の意志で大学を選ばなかった」という場合、目標とするものがないためモチベーションの維持が難しいです。
一人暮らしの負担でストレスが大きくなると、実家に帰りたい気持ちが強くなってしまいます。
ただし、これらの特徴に該当する人が必ずしもホームシックになるというわけではありません。
環境次第で楽しくキャンパスライフが送れるので、「大学生のホームシック10の対処方法」も参考にしながら一人暮らしを満喫しましょう。
ホームシックは成長のチャンス
ホームシックを乗り切るというのは、人として成長するチャンスです。
<成長するチャンスとは>
・自律心を養う
・落ち込んだときの対処法が見に付く
・生活力が見に付く
・人生経験を養える
新生活が始まって「辛い」「帰りたい」「不安」などを感じたときは、自分がホームシックであることを認めましょう。
そして、「成長のチャンスである」と前向きに切り替えて、キャンパスライフを楽しめる方向に意識を向けることが大切です。
まとめ
ホームシックは決して恥ずかしいことでも、あなただけが陥っている不安でもありません。
誰でもホームシックになる可能性はあるので、一人で不安を抱え込むのは避けましょう。
キャンパスライフを楽しんでいるうちで、自然とホームシックから抜け出している可能性もあります。
あまり深く考えすぎず、日々の生活を楽しむ方向へシフトしてみてください。